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今年はきっと「うまくいく」-貴船神社

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.01.26


こんにちは、中西です。
今年は午年、干支にまつわる神社として紹介されることが多いのが貴船神社です。
貴船といえば「京の奥座敷」と言われる夏の川床が有名で、貴船神社も水神として知られています。
写真のような「脱力系だけど、いいこと言ってる」みたいな飾り絵馬もあります。
実はここが「絵馬」発祥の地なんです。

水源の神を祀る貴船神社では古くから雨乞い祈願に際し、晴れを願うときは白馬、雨を願うときは黒馬を献じていたそうです。
時には生馬に代えて「板立馬」を奉納していたと平安時代の文献に書かれています。
この「板立馬」が今日の絵馬の原型だと言われています。
貴船神社には馬にゆかりの授与品がたくさんあります。
何事もうまくいく絵馬、キーホルダー、ストラップ、ステッカー、ピンバッジなど。
願い事を「何事もうまくいく絵馬」に託してみたくなりますね。
では、ここから貴船神社の紹介です。

出町柳から京福電車で終点「鞍馬駅」の一つ手前「貴船口」で降ります。
電車を降りれば、風の冷たさにハッとするぐらいの寒さに驚きます。

電車の時間に合わせてバスが出ています。
バスで10分弱、歩くとゆるやかな上り坂で約30分です。

紅葉で有名な貴船、バスのシートももみじ模様です。

バス停から少し歩くと貴船神社に到着

水の神様の祀るところでは、おみくじも「水占い」です。

真っ白な紙に文字が浮かび上がってきて、その文字が「大吉」だったらテンションが上がります。

石の庭。東福寺庭園で有名な重森三玲作。石が大きすぎて写真に納まりませんが、貴重な貴船石で作られています。
 
奥社に向かう側の参道
 
「結社(むすびのやしろ)」
本社と奥社の間にある「中社」ですが、「貴船三社詣」は本社⇒奥社⇒結社と回るのが正しいとされています。
縁結びの「縁」は男女だけを指すのではなく、仕事関係、先生、友人など色々あります。
いい御縁に恵まれるようここでお願いします。

連理木
2本の木がくっついて一つになったもの、1本の木がわかれたまた一つになったものがあります。
これは前者のようですが、下鴨神社の「連理の賢木」も有名です。

思ひ川
本社から奥社に向かう途中にかかる谷川
平安時代は奥社が本社で、参拝者はこの川で身を清めお詣りしました。
平安時代の歌人、和泉式部が夫の気持ちが冷めてしまったことに悩み
気持ちが取り戻せるように貴船神社に祈願し、ほどなく夫婦円満に戻ったと言われています。
貴船神社が霊験あらたかとして知られていたからでしょうか、
相手を呪う「丑の刻詣り」でも有名です。
 
奥社参道
 
奥社には結構雪が残っていました。
 

夏には川床でにぎわう貴船街道も閑散としています。

鞍馬寺西門。この橋を渡って鞍馬寺にお詣りできます。
登りはじめが結構急な坂なので鞍馬から登る方が楽だと思います。
鞍馬からだとケーブルカーもあります。

雪だるま

この下にはバイク、自転車。駐輪場の屋根として使われていました。
観光客がほとんど来ないこの時期限定で、夏には椅子を置き、日陰で休めるようになっていたと思います。

北山杉(国有林 貴船山)

烏帽子岩
平安時代、大宮人が烏帽子をおろし、身を清めたところ

川向こうにあります。

同じく川向うの景色。紅葉の季節に川床から見たらきれいでしょうね。

これも川の向こうにある神社
ずっと前から気になっていました。
橋も何もないのにどうしていくんだろうと。

唯一の方法は「川を渡る」
どうやらここが渡るポイントのようです。

ヤッター!渡りました。
見ている人がいたらかなり怪しい場面でしょうね、一人冬の川の中を歩く様子。
私は長年の疑問が解けて大満足です。
  
途中で見かけた巣箱

蛍岩
和泉式部が貴船神社のお詣りに際し、蛍を見て切ない思いを歌にしたのがここだと言われています。
蛍の名所と説明書きにありました。ここまで来れば貴船口駅ももうすぐです。

貴船駅売店
1月半ば過ぎは訪れる人も少なく、売店も休業しています。
人も車も少なかったため帰り道は歩きましたが、ちょっと汗をかくぐらいの適度な距離かと思います。

最後に飾り絵馬をもう一度
みなさんも何事もうまくいきますように!(中西)