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煮物とだし

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2016.06.02

今回、初めてブログを書かせて頂きました調理部長小田です。
では、さっそく本題に入りますが、
煮物を作る時に欠かせないものと言えば、「だし」ですね。
四季折々の食材の中から、相性の良いものを選び、だしと調味料で味付けし炊きます。
食材によって醤油やみりん、酒、砂糖の分量を微妙に変えながら味を整えます。
だしの中には、
節(主に鰹)に含まれる旨味成分:イノシン酸と
昆布に含まれる旨味成分:グルタミン酸があり、
この2つが合わさることで相乗効果が生まれ、
7~8倍にまで旨味が増すと言われています。
そのだしだけでも美味しいのですが、
そこに、醤油のグルタミン酸が加わり、
野菜からのグルタミン酸、魚や肉からイノシン酸が入ると
その旨味はさらに増すばかり。
肉じゃがが美味しいのも頷けます。


その他にも、煮魚や味噌煮、鍋ものなど、旨味の相乗効果に加え、
食材同士の相性も考えての取り合わせなので、美味しいはずですね。



日本には、この素晴らしい「だし」の文化があり、
私たちは、知らず知らずのうちに、
過去の経験から、もしくは料理レシピを見て、
美味しい「煮物」を作らされているような気がします。
そこには、「だし」=美味しいという確かな裏付けがあるからなのかもしれませんね。