株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

天井に棲む龍

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2012.01.21

 こんにちは、中西です 。

毎年干支にまつわる社寺を回っている人も多いようですが、辰年の今年スポットライトを浴びているのが、ここ「瀧尾神社」です。

拝殿の天井に8メートルもある龍の彫り物があります。

これは動きのある見事な龍で、細部も迫力満点です。

昔夜な夜な抜け出して今熊野川へ水を飲みに行くといううわさが流れたという話もわかるような気がします。
龍の絵によく描かれている「龍玉」も抱えています。

ところで、金色に輝く玉を見て違和感を覚えませんか?
水墨画で見ることが多く、金色のイメージがなかったのと勝手に「水晶玉」をイメージしていました。
はてなぜ「水晶玉」と自問してみると、アニメ「ドラゴンボール」が浮かんできました。
水墨画とアニメとを同列にするのはどうかと思われそうですが、視覚に訴える力の大きさを感じました。
木彫りの龍が抱えている黄金の玉も「龍玉」ですから「ドラゴンボール」には間違いないですね。

この「瀧尾神社」について調べてみると、実に興味深い神社でした。
木彫りの龍だけではなく、様々な彫刻が施してあります。
写真はほんの一部で、様々な動物が、中には名前さえつけられていないような生き物もあるそうです。
下の鳳凰も体には「うろこ」らしきものが見えます。

また本殿の中には猿の彫り物があります。

珍しいので思わず宮司さんに聞くと、
神社の東にあった松林に神猿がいたという故事にならっていることでした。

敷地内には「お稲荷さん」があり、よく見ると「大丸繁盛稲荷」とあります。

これは大丸の創業者が、商売が繁盛したのは毎日拝んでいた瀧尾神社のおかげと篤く信心したからなのだそうです。
あちこちに施された彫刻等も大丸さんからの寄進のおかげなのでしょうね。

「三嶋神社」も敷地内にあり、秋篠宮さまがお参りに来られたことから話題になったとか。
ここの絵馬は「鰻」で、子授けの神ということでした。

毎日のように通る道なのに、こんなに見どころのある所とは知りませんでした。

よく通るのに知らなかった所 其の2
シリーズ化の予定はないのですが、こちらは伏見稲荷のお山にある「神寶神社」です。

千本鳥居を抜け、奥社からすぐに標識があります。

今年話題になっているのは、狛犬ならぬ「狛龍」がいるからです。
天龍と地龍が対になっています。

稲荷の狐の絵馬もかわいいのですが、

ここの千代紙の叶雛もカワイイ!この中に私のカワイイ(?)願い事も入っています。

珍しい竹の鳥居

趣のあるオブジェ。これが何で、なぜここにあるかは説明らしきものが見当たらず、わからずじまい。

竹林に囲まれた静かな神社で、かぐや姫伝説の発祥の地と書かれていました。

帰り道に見た鳥居の風景とお馴染の千本鳥居。

伏見稲荷と瀧尾神社(最寄は東福寺駅)は、京阪電車で2駅、JRでは1駅の距離で
ついでに寄って行けるところです。
機会があればぜひ「瀧尾神社」へ。おすすめスポットです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)