株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

京都御所今年の「梅」「桃」「桜」

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2012.04.01

   

こんにちは!梅田です。今回の『旬な京都便り』は春を探しに訪れた、京都御苑(京都の人は一般的に

「御所」と言いますので、以降は「御所」と表記します。)の様子をお伝え致します。


御所の管轄である環境省のホームページには、御所について次のような説明があります。

 「京都御苑は、江戸時代二百もの宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ町でした。明治になって都が東京に移り、
 これら邸宅は取り除かれ、公園として整備され市民へ開放されました。戦後は国民公園として位置づけられ、
 御所と一体となった景観を維持しつつ、散策や休養等の場として親しまれています。現在苑内には
 百年を越
える樹林が育ち、旧公家屋敷跡や庭園等歴史的遺構が点在し、古都の中心で特別な空間と
 なっています。」

街中にあるのに開放感抜群で、これほどくつろげるスペースがあることにいつもすごいなあと思って

いるのですが、上の説明の通り、みなさん思い思いに御所でゆったりとしたひと時を過ごされていました。

東西700m、南北1300m、面積65haと、決して広いと言えない京都においてなんとも贅沢な

空間です。

遠くに見えるのは如意ケ岳(「大文字山」のことです)。うっすらと”大”の字が見えるのですが、わかりますか?

ベンチにいらっしゃるお二人、実は外国の方です。洋の東西を問わず、「まったり」できる空間です。

そしてこの御所は自然に囲まれた空間で、この季節は「梅」「桃」「桜」を楽しむことができるんです。

まずは「梅林」。今年の冬は寒さが厳しくて長かったことから、取材日(3/29)は梅が見頃でした。

白梅、紅梅取り揃えてその数250本。梅林には甘酸っぱい梅の香りが辺り一面を包んでおりました。

そして桃。梅と桜のちょうど間の時期が見頃となるのがこの桃ですが、今年の冬が長引いたため、

見頃はまだもう少し先になります。

「いつでも準備オッケー!」と、臨戦態勢ではあるのですが、実際に咲き出すのは

もう少し先の話でしょうか。

そして、桜。御所の桜はソメイヨシノではなく、「糸桜」が有名で、スタッフも以前に

取材に行っています。で、今年の状況はと言いますと…、

ここまでの梅、桃の紹介の流れで大方”察し”はついていらっしゃるかもしれませんが、

今年の桜、「まだまだこれから」です。ただ、取材日はとても春らしい陽気で、天気予報によると

ようやく春を感じる日も多くなりそうということですので、これから一気に花開く…かな!?

桜はまだでも日差しは春。ネコちゃんもぽかぽか陽気の中、気持ちよさそうにしておりました。

御所から徒歩5分くらいのところにあるのが、京都府庁。この京都府庁の中庭にある桜が、

これまたよく知られていて、丁度一般公開中でしたので立ち寄ってみました。

一般公開に合わせていろいろな催しが行われていたのですが、そのうちのひとつが、

「京都彫刻家協会野外彫刻展」。最近”アート”が流行りですが、京都府庁も例外ではありません。

この巨大ニンニク(?)のようなアートや、人の髪の毛で作った「テント」など、芸術家の方々の

感性で創り上げられた作品が展示されていました。そして、庁舎内に入りますと、

中庭にお目当てのしだれ桜が!さっそく、中庭に出てみます。

う~ん、予想通りの展開、まったく咲いていませんね(笑)。4月1日までの「観桜会」なのですが、

今年はちょっと厳しそうです。ちなみにこんな年もありました。

ここまで、「梅」「桃」「桜」と紹介して参りました。そして、今更なんだと言われそうですが、

みなさん、「梅」「桃」「桜」って、区別できますか(私は、正直怪しい時が…)?

「日本人成人として今さら聞けなかった…。」という方、ぜひこちらをご覧ください!

説明によると、梅も桃も桜も「バラ目・バラ科・サクラ属」だそうで、区別がつかないとしても

責められないんですよ!?(言い訳?)

また先日、何気にラジオを聴いていたら新聞記事の解説で、「観梅の心、観桜の目」についての話題があり、

同じ記事がネット上にありましたので、ご紹介致します。

「msn産経ニュース 【言(こと)のついでに】 論説委員・清湖口敏 観梅の心、観桜の目」

記事の中で「梅」と「桜」は永遠のライバルとして取り上げられていて、歴史的に見ても”ライバル”と

呼ぶにふさわしい出来事が沢山あったようです。

この似て非なる「梅」と「桜」は、鑑賞の方法からその捉え方まで正反対と言えるところが

この記事のミソ。―「観梅の心、観桜の目」― これからも、梅と桜はライバルで

あり続けるのでしょうね。

そんな難しい話ももちろん大事なのですが、私が御所を取材した時に感じたのは、

春の訪れを皆さん思い思いに楽しんでいたということなんですね。

人生の門出あり、お子さんとのかけがえのない貴重なひと時ありと、「梅」「桃」「桜」、

「花」の下では百人百様のドラマがあるのですね。

平和である喜びを実感できた取材となりました。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。 (梅田)