こんにちは。平沼です。
皆さま「京都の五社めぐり」はご存知でしょうか?
四神相応の地として創建された平安京は、北を玄武、南を朱雀、
西を白虎、東を蒼龍が守る地として都は造営されているそうです。
そんな平安京とゆかりある歴史深い五つの神社をめぐることを
「京都の五社めぐり」といいます。
今回平沼が、「京都の五社めぐり」を連載でお伝えしてまいります。
まずは京都最大祭りのひとつ「祇園祭」で知られる神社「八坂神社」です。
「八坂神社」は平安建都の約150年前の斉明天皇2年(656)の創建
と伝えられています。
日本各地から広く崇敬を集め、なんと!!現在も約3千の分社が日本
各地にあるそうです。
京都では「祇園さん」と呼ばれ親しまれています。
京都の四条通りのつきあたりに「西楼門」(重要文化財)があります。
室町時代の築造で、高い石段の上に立つこの門は八坂神社の象徴と
なっています。
こちらの門は、よく「正門」と思われがちですが、実はここは正門では
なく正門は「南楼門」になります。
南楼門朱色がとても鮮やかできれいな門です。
西楼門までの石の階段下は、カップルや友達など待ち合わせスポット
としてもよく知られています。
西楼門をくぐって少し行くと右手に、「北向蛭子社」(重要文化財)が
あります。こちらは北向きに社殿が立っていることから非常に珍しい
とされています。
正保3年(1646)の建造で屋根は柿葺となっています。
こちらが、本殿(重要文化財)高さ15メートル、広さ400坪の桧の皮を
重ねた大きな屋根をもち、その屋根は、神殿と拝殿の2つの建物を覆う
建築様式「祇園造」が特徴だそうです。
2002年(平成14年)に40年ぶりの修復が完了したばかりで、朱色な
どがとてもきれいです。
実は本殿にはこんな伝説が・・・
本殿の下には池があり、青龍が棲み京都を護るという伝説があるそうです。
こちらは八坂神社の正面にあたる「石鳥居」(重要文化財)です。
京都一大きな石の鳥居で、正保3年(1646)に建造されています。
現存する石鳥居としては、最大のものだそうです。
舞殿は、奉納行事や結婚式が行われる舞台です。舞殿では毎夜、
奉納された提灯に明かりが灯されます。夜の舞殿もとてもきれいですよ。
絵馬堂は、神社に納められた古い絵馬などが掲げられています。
八坂神社の中で、人の訪れが少なくひっそりとしていますが、
結構穴場です。
絵馬堂を少し進むとこんなきれいな道がでてきます。ここを通っても
円山公園に抜けられます。
本殿の横に飾られた鯉のぼり。
ちょうど子供の日ということもあり、鯉のぼりが楽しそうに泳いでいました。
「大国主社」は、恋愛成就・縁結びの神さまです。
「御神水」は、地下から湧き出している神さまのお水で、本殿下の池と
水脈が同じであることから、神さまの力をもらえる「力水」として知られています。
そしてこちらが「悪王子社」。本殿の東側にあります。
悪王子!?て名前にびっくりですが、悪王子の「悪」とは「強力」「力強い」
という意味だそうです。こちらの社はもともと、東洞院四条を南に下った
場所にあり、1877年にこちらに八坂神社へやってきたそうです。
力強い王子という意味を持つ神様なので、男性の皆さま是非お参りに
行ってみてください。
こちらは、「美御前社」。
実は、残念なことに平成24年3月~10月末頃まで、社殿修復工事の
ため写真をお見せすることができなく申し訳ございません。
どのようなご利益かといいますと・・・
この社には、美人の誉れ高き宗像三女神がお祀りされています。
こちらにお参りすると身も心も美しくなるということから祇園の舞妓さん
などをはじめ多くの女性の方がお参りされます。
社の近くには、美容水というものがあり神水が湧き出ています。
皆さん2~3滴お顔や手につけておられます。
私が以前お参りした時は、たっぷりつけてしまいました・・。
社殿修工事が終わりましたら改めてご紹介いたします。
今回の「京都五社めぐり―八坂神社」を最後までご覧いただき
有難うございました。平沼