こんにちは。平沼です。
大変ご無沙汰しておりました!!
私、各地の催事に出かけておりまして、五社めぐりをお伝えする
のが本日となりました。申し訳ありません。
さて、今回は四条通りの西の突き当たりにある酒造の神様でも
知られる、松尾大社をご紹介します。
さて、さっそく「京都の五社めぐり」二社めをご紹介します。
四条通りの西の突き当たりの大鳥居をくぐるり少しいくと、
もう一つの鳥居が見えてきます。
その鳥居の上部に12束の榊が下がっているのをご覧いただけます
でしょうか。(閏年は13束になります)こちらは、「脇勧請(わきかんじょう)」
というそうで、その枯れ具合などから、月々の農作物の出来具合を
占ったと言われています。
鳥居をくぐり進むと、桜門が見えてきます。
桜門をくぐるときに、しゃもじがついているのに気づかれると思い
ますが松尾大社では絵馬代わりにしゃもじに願い事を書きます。
願い事が「すくわれる」という意味なんだそうです。
桜門をくぐって進んでいくと、右手に撫で亀さんがでてきます。
「亀」と「鯉」は松尾大神様のお使いと伝えられています。
中でも「亀」は健康長寿のシンボルということで、看板には
直接手を触れてその霊戒にあやかってご利益をお受けください。
と書かれています。
私も小さい頃からこの撫で亀さんのご利益に授かろうと、
よく「なでなで」してました。
みんなが撫でるので、結構黒光りしています。
こちらが松尾大社の釣殿です。この奥に本殿があります。
そもそも松尾大社は、京都最古の神社の一つで、太古、松尾山の
神霊を生活の守護神をして祀ったことが起源とされています。
檜皮葺の本殿は、重要文化財で、正面3間、側面2間の母屋の
前後両側に庇を設ける独特の両流造は「松尾造」とも呼ばれています。
社殿の背後の松尾山を含む約十二万坪が境内で、その全域が
風致地区に指定され大部分が古都保存法の特別地区になっています。
こちらは、衣手社、一挙社、金刀比毘羅社、租霊社で御社殿の
左手にあります。それぞれにご利益があり、一挙社は、どんな困難
でもこの社に祈れば、一挙に解決するといわれています。
こちらは、夫婦和合・恋愛成就の象徴、相生の松です。
この古木はもと雌雄根を同じくし相生の松として350年の樹齢を
保ち、昭和31、32年に天寿を全うした名松の大株だそうです。
松尾大社は、京都洛西の総氏神で、開拓・治水・土木・建築・商業・
文化・寿命・交通・安産など、幅広い守護神とされています。
中でも秦氏に酒造りの技能者が多かったことから、「酒造第一祖神」
として崇拝されています。
境内には、お酒の資料館もあり、無料でみることができますよ。
資料館の様子を一部ご紹介します。
そしてこちらの亀さんは、霊亀ノ滝の近くにある神泉です。
酒造家は、この水を酒の元水として造り、醸造の時に混ぜるとお酒
が腐らないといわれています。
延命長寿、甦りの水としてもご利益があるそうで、近くから遠方の方
までお水を汲みに来られています。
実は私もこちらのお水で、お米を炊いたことがありますが、
お米がつやつやしていて、ふっくらと炊きあがることができました。
コーヒーなんかは、とてもまろやかなコーヒーになります。
お参りの際は、ペットボトル持参でぜひ汲んでみてください。
(※注意 生水では飲めません)
霊亀の滝(れいきのたき)の向かって左方向にある天狗岩です。
左上の方に天狗に見える岩があるのが、見えますでしょうか?
私は、すみません・・・どうしても見つけることができませんでした。
松尾大社では、入園料は500円で松風苑という庭園を見ることが
できます。松風苑には三つの庭園があり、昭和を代表する作庭家の
重森三玲氏によるものです。
松風苑は上古風の磐座(いわくら)の庭、平安風の曲水の庭、
鎌倉風の蓬莱の庭の三つの庭からなっています。
こちらは曲水の庭です。
そしてこちらは蓬莱の庭。
すこし離れた客殿の庭で、昔の中国人は、東海の海中に不老不死の
島があり、そこには蓬莱山がそびえ、仙人たちが住んでいると考えました。
その島を模して造られたのがこのお庭です。
庭園の入園料であじさい苑もご覧いただくことができます。
6月15日~7月10日まで開園しているので是非こちらもご覧ください。
私が訪れたときは、まだ見頃ではありませんでした・・・。
ここで耳寄り情報をお伝えします!!
宝物館では、御神像三体(男神像が二体・女神像一体)など、
宝物館におられる年配の方より、とても詳しく教えていただくこと
ができます。
宝物館は写真撮影が禁止なのでお見せすることができませんが、
現在、一般公開で素晴らしいものが見ることができます!!
それは平成22年摂社末社に奉安されていた御神像が調査され、
その中で保存状態の良いものが平成23年に公開されました。
全部で18体あり、女神像が7体、男神像が11体です。
これからの調査で作者や年代などが明らかになっていくそうです。
18体発見されたその中でも、松尾大社の近くにある月読神社から
発見された女神像がもっとも美しいそうで、たしかにとてもきれいな
和やかなお顔をしておられました。
まだ公開されて間がないので、ぜひご覧になっていただきたいです。
今回は訪れたときがあいにくの梅雨空で、すっきした晴天の画像を
ご紹介できなくすみません。
次回の五社案内では、晴れることを祈りながら・・・
このあたりでそろそろ終わりたいと思います。
今回も「京都五社めぐり―松尾大社」を最後までご覧いただき有難う
ございました。 平沼