こんにちは、中西です。
本日ご案内するのは、下鴨神社の「糺の森(ただすのもり)」で行われた「下鴨納涼古本まつり」です。
ポスターの第25回に注目!四半世紀も続いている催しです。
京都の若手古本屋さんで作る京都古書研究会が主催しています。
今年は、8月11日~16日でした。
糺の森入り口には、のぼりが立ち、案内板が出ています。
立て看板を過ぎれば、すぐに「世界文化遺産」の石碑があります。
そのままずんずん進んで行くと、左側にそれらしきテント群が見えてきます。
約80万冊の古書を展示販売しています。
参加店舗は、約40店。京都だけではなく、大阪、奈良、岡山からの出店もあります。
手作り感あふれる案内図。
それぞれ専門分野がありますので、お目当ての書店が決まっていればこの案内図が役に立ちます。
私はこれが案内図だと理解するのに時間がかかってしまいました。
よく見れば、左上には北を示す方位マークがあります。
思い思いに本探しです。
夏休みですね、子供達の姿が見えます。
日曜日には読み聞かせや紙芝居も行われていました。
鉄道好きな方は、こちらへ。
読んだ後捨てるのではなく、誰かに読んでもらいたくてたどり着いた本がここに並んでいます。
タイトルを見て、手にとってパラパラとめくって・・・
たっぷり時間が必要ですが、本好きにはたまりません。
「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦著)の中でもこの古本市が描かれ、
古本市の神様も登場します。
意中の本との幸福な出合いを助け、古本を介して男女の仲まで取り持ってくれるそうです。
神様がこっそりと本棚にしのばせた貴重な一冊に出合えるかもしれません。
さて、いろいろな出合いがあって衝動的に恋に落ちたとしましょう、相手は本ですが。
それも複数の相手だと「重い」ことになってしまいます。
そんな人のために宅配受付があります。
順番待ちでした。
<石川さんに会いに行こう!>
今回訪ねたのは「石川古本店」の石川栄基さん。
石川さんについては「幻のジャングル大帝」を復刻した人として
「手塚バカ一代」という本が出ています。
日本初の「マンガ専門古本店」を始めた人ですが、それだけではありません。
「毎度おなじみの・・・」というテープを流しながら回るちりがみ交換を始めたのも石川さんです。
本当にマンガが好きで、特に手塚治虫さんが大好きでやっている古本屋さんです。
開口一番「今日もかわいいねー・・・服が」
関西人はこれぐらいで驚きませんが、このあともギャグ連発で、絶(舌?)好調でした。
マンガ好きの方、面白い人が好きな方は「石川古本店」をお訪ねください。
京都でただ一つ絶版マンガの専門店です。但しお店は予約制。
石川古本店については、下記をご覧ください、
http://www.kyoto-kosho.jp/shop104/shop.html
朝からどんよりとした空模様でしたが、突然の雷鳴にお店の人達は雨対策を始めました。
運営本部からはアナウンスが流れます。
「今から喫茶コーナーで『雷サービス』を始めます。1時間の間50円引きにします」という内容でした。
かき氷も50円引き!
帰る前にかき氷をと売店目指す人達が動き始めました。
下鴨神社の境内に原生林が広がる糺の森は、東京ドームの約3倍の広さです。
応仁の乱で、約7割が焼失したといわれていますが、
古本まつりの喧騒をよそにゆったりと時間が流れていました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)