こんにちは、中西です。
今日は、京都大学にある「京都大学総合博物館」をご紹介します。
日本初の本格的「社会に開かれた大学の窓口=ユニバーシティ・ミュージアム」で、
京都大学が100年以上にわたって収集してきた貴重な学術標本や研究成果を公開しています。
一般公開は平成13年(2001)、もう10年以上経っていますが、私は今回初めての訪問です。
私が今読んでいる本が「化石の分子生物学」です。
福岡伸一さんの書評を見て購入しました。
ネアンデルタール人とクロマニヨン人は、同時に別の人類として存在し、両種の間には子供が生まれ
ていたという話に、以前に読んだ「大地の子エイラ」を思い出しました。
私たち日本人もネアンデルタール人の血が流れているということです。
「ネアンダルタール 奇跡の再発見」も購入したので、何となく博物館気分でした。
様々な企画展を行っていますが、今回の企画は「陸上脊椎動物の多様性と進化」
標本の数に圧倒されます。
階段を登りながら見た京大の建物
特別企画の「大学は宝箱!」が開催中です。
京都にある大学ミュージアム(15館)の収蔵品を展示しています。
一般公開することも少なく、また合同展示も今回が初めてだとか。
いやぁー、これは面白いです。
展示品に大学ごとの特色が現れていて、大学名を見ながら貴重な収蔵品を見て回りました。
陶器製の地雷や手榴弾の展示には驚きました。
敗戦色が濃厚となったころ、鉄の欠乏により陶器で地雷や手榴弾を作ったそうです。
地雷は金属探知器でも感知されないとか。
大量の手榴弾は使われることなく、敗戦を迎えたようですが、展示してあります。
陶器は兵器に使用されましたが、食糧難のお正月に「鏡餅」の代わりとして飾り用の鏡餅が陶器で作られていました。
これも展示されています。
残念ながら「撮影禁止」です。
熱帯雨林の生物の多様性と共生系~ランビルの森の自然~
京大ではボルネオ島にあるランビル国立公園で熱帯雨林の研究をしています。
その熱帯雨林を再現しているジオラマです。
この木は模型ですが、落ち葉はボルネオから持ち帰ったものです。
1階にあるこの木は、2階まで突き抜けています。
植物はより実物に近いものとするため、実際の植物から型をとって作成しています。
ウォークウェイシステムを模したもの。
大規模なジオラマで再現しています。
ランビル・ヒルズ国立公園では、橋は高さ40メートルくらいのところにあり、熱帯雨林を上から見下ろせるようになっています。
ボルネオの森では、数年に一度、森の植物が一斉に開花する「一斉開花」現象があるそうです。一度見てみたいものです。
博物館ミュージアムも楽しいですよ。
これは有名な「総長カレー」ですが、「京大ゴーフル」「京大瓦せんべい」もあります。
ついつい食べ物に目が行きますが、「漢字パズル」や「宇宙ペン」なども面白そうでした。
ショップで見つけてうれしかった「岩絵の具 手作りキット」
岩絵の具は、スペインのアルタミラ壁画、高松塚古墳の壁画、そして日本画に使われている絵具です。
鉱物を砕いて粉末状にして作ったものです。
手前は「粒にかわ」、溶かして絵具を布などに定着させる接着剤として使います。
右が青金石(ラピズラズリ)、群青色
左は孔雀石(マラカイト)、緑青
中世ヨーロッパの時代、ラピスラズリの原石が貴重で、金かそれ以上の価値があると言われていました。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のターバンにふんだんに使用されていることから「青いターバンの少女」とも呼ばれています。
絵はとても魅力的ですが、高価な絵の具を使っている絵だったんですね。
左が「緑青」「右が群青」、粒子の大きさによって色合いが違いますが、これは11番。
細かい方なので、淡い色合いです。
私は右のような形で保管しています。(趣味で日本画を描いています。)
天然のものは高価ですので、私が持っているのは手頃な合成の「新岩絵具」です。
でもこのきれいな色は塗ってている時もテンションが上がります。
化石発掘グッズなんてものもありますから、やっぱり博物館ミュージアムは楽しいですね。
うっかりすると「どこでそんなもん使うの」なんてものを買って帰りそうです。
京都大学総合博物館では、様々な企画展を行っています。
詳しくはホームページでお確かめください。
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/
本日は最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)