こんにちは、中西です。
先週は都七福神の中の「布袋尊」をご紹介いたしました。
今週は、「伏見五福めぐり」をご紹介いたします。
秀吉の城下町、そして酒の町として栄えてきた伏見には寺社がたくさんあります。
その中でも代表的な五社寺をまわる「伏見五福めぐり」に行ってきました。
5か所まわれば、学業・勝運・商売繁盛・安産・金運の五つの福が授かるはずです。
実はこの五福めぐりは1月15日16時までの催しで、私がお詣りしたのがその最終日でした。
午前中は予定が入っていたため、京都駅13時出発です。
3時間で5か所、私がほぼ駆け足で移動したという「駆け足五福めぐり」です。
乃木神社<開運・勝運>
明治45年明治天皇崩御の際、乃木希典将軍と妻静子夫人は先帝に殉じて自刃されました。
この御夫妻の忠誠心に感銘し、京都では明治天皇陵の傍らに乃木将軍を祀りました。
乃木神社は、東京、栃木、香川、山口にもあります。
JR桃山駅から徒歩約10分、一番交通の便が悪いところからスタートです。
1時半すぎに着いたのですが、近くを車で通ることはあってもお詣りするのは初めてです。
勝ま栗の祠と勝水
建立当初からの湧水「勝水」を復旧した時に寄贈建立されたのが、「勝ま栗祠」。
かわいい「栗絵馬」
栗絵馬の説明
「勝栗」は、もともとは「搗栗(かちぐり)」で、野生種の柴栗を皮ごと干して、臼で搗(つ)いたものです。
「搗栗」が、「勝栗」に通じるところから縁起が良いとされるようになりました。
皮ごと炒って干したものを「カチグリ」と呼ぶところもあり、私はこちらを食べたことがあります。
子どもの頃ですが、ガチガチに固いので「カチグリ」なのだと思っていました。
山城えびす神社
狛犬の代わりに大鯛がいます。願いは、「幸せに成り」鯛。
もともとは願をかけて奉納されたのが始まりで、大鯛、小鯛も奉納されたいます。
すぐ近くの桃山御陵(明治天皇陵)
2か所目、御香宮神社<安産守護の社 開運・厄除>
豊臣秀吉は伏見城築城の際に場内に移し、鬼門の守護神としました。
後に徳川家康によって元の位置に戻されています。
表門は、伏見城の大手門を移築したものと言われています。
862年に社殿を修復した記録があるそうで、京都でも古い神社の一つです。
ここは「安産」の神として有名です。
湧水「御香水」は、百名水の一つです。
3か所目、長建寺<開運・商売繁盛・諸芸上達>
弁財天が本尊という京都でも珍しいお寺。
廻船の守護神としてまた遊郭で働く遊女の技芸上達の神として信仰を集めたそうです。
湧水「閼伽水(あかすい)」が有名
伏見(古くは伏水)は、美味しい水が豊かな地で、酒造メーカーが多く並んでいます。
歩いていてもどこからか酒粕のような匂いが流れてきます。
五社めぐりの寺社はそれぞれ名水で有名です。
駆け足ですが、せっかくですので酒蔵を撮って来ました。
緑の時期は柳が風に揺れ、風情があります。
春には水をたたえ、舟は人を乗せ川を行き交います。
桜の頃は乗船待ちの列ができますよ。
ついでに立ち寄った「寺田屋」
近くの商店街は「龍馬通り」と名付けられていました。
京阪中書島駅。JR桃山駅から歩いて3か所まわり、残すところ2か所となりました。
歩いて行けない距離ではないのですが、時間に余裕がないため電車で移動です。
こちらは「大黒寺」<出世・開運>
ご本尊の大黒様は、60年に一度開帳される秘仏です。
こちらは約三頭身で、知っている人に似ているような気がする大黒様。
境内に湧く水は「金運清水」で、ご利益があるとされています。
京阪丹波橋駅で電車待ち。
大黒寺の近くにお酒「キンシ正宗」の工場があります。
「酒粕」があれば買って帰ろうと寄り道してきましたが、残念ながら売り切れでした。
次は来週入荷予定とのこと。粕汁を作ろうと思ったのですが。
最後の藤森神社<勝運・学問と競馬の社>
境内が広いので、社務所までは少し時間がかかりますが、セーフです。
勝運と馬の神様として、競馬関係者や競馬ファンの参拝者が多く、競馬の絵が奉納されています。
ここにも七福神
湧水の「不二の水」が有名で、水を汲みに来る人が並んでいます。
えーっつ、十六社!
でも上には上があります。
西国三十三か所、四国八十八か所・・・
元気なうちにお詣りした方がよさそうです。
達成記念に干支の土鈴をいただきました。
福を授かるというよりはいい運動をした半日でした。(中西)