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権太呂ブログ

雪の愛宕山

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.01.19

みなさま、初めまして
ブログに初登場の林と申します。
大阪に住んでいますが、京都が大好きでいつも街をふらふらと歩きまわっています。
どうぞよろしくお願いいたします。
第一弾は、京都の愛宕山をご紹介します。
私は毎年1月に愛宕山に登っていますがこの時期の愛宕山の魅力は何といっても
です!
この日は天気予報によると寒波到来ということで、わくわくしながら出発しました。

嵐山から眺めた愛宕山です。頂上付近は粉砂糖をかけたように白くなっています。
標高924mで、山頂には愛宕神社が鎮座しています。
嵐山からバスに乗って清滝トンネルを越え、清滝口から登ります。

清滝口鳥居です。今年もよろしくお願いしますと一礼。

表参道は石や木を使用した階段が整備されています。
これが延々と続きます。雪を見るまでの我慢とひたすら登ります。
雪の時期でなければ、スポーツのトレーニングで走って登られる方の
姿も見られますが、すごい体力だと感心します。

三合目の休憩所です。
この日は快晴で暖かく、雪が溶けていないか心配です。

日陰には少し雪が残っていますが…

木々の間から、京都の街が見下ろせます。

ちらほらと雪が積もってきました。お地蔵さんがあちこちにおられて、
参道を歩く人々を見守ってくれています。
              
    
水尾わかれ
雪量が増えてきたので、ここで靴にアイゼンをつけてさらに登ります。
水尾から登ってくるルートもあり、ここで表参道に合流します。
この小屋にあった温度計では-2℃ですが、歩いているとそれほど寒く感じません。
毎年だいたい同じ時期に登りますが、積雪量は年々減っているような気がします。
その日の天気にもよるのでしょうが。

ハナ売り場。昔はここで火災護符の樒が売られていたそうです。

黒門にたどり着きました。愛宕山が神仏習合だった時代に存在した
「白雲寺」の山門であり、かつてはここから先が白雲寺の境内だったそうです。
明治時代になって寺は毀釈され、現在はこの黒門だけが残ります。
待望の雪景色となってきました。アイゼンをつけるとサクサク登ることができます。


最後の階段を登れば愛宕神社です。
雪が多い時だと階段が消えて雪山のようになっていますが、
今年は階段がちゃんと見えています。


愛宕神社は、火伏せ・防火に霊験のある神社として知られ、
その火伏せ札は、京都の家庭の台所や飲食店の厨房などに張られているのが
よく見かけられます。また「愛宕の三つ参り」として3歳までに参拝すると
一生火事に逢わないと言われているそうです。
  
樒です。
正月にはこの枝をいただいて山を下りる方の姿がよく見られます。
守り札を樒の枝に結んで持ち帰り、毎日一枚ずつ葉を竈にくべると
火難よけになるとされていたそうです。

本殿
  

愛宕神社の神使いは、猪とされています。
その由縁は、神社の創建者である和気清磨呂が猪に助けられた故事に因んだ、
愛宕山は京都戌亥の方向にあるので亥イコール猪とされた、
また猪が多く棲息した、などの説があります。
ど迫力の透かし彫りです。
愛宕神社で小さなお守りをいただいて、ゆっくり山を下りました。
いつもあともう少しというところで、すてんとしりもちをつくので
下りは要注意です。
   
今年も愛宕山の雪を見ることができて幸せです。
愛宕山はとても身近な山ですが、登られる方は装備・食料をしっかり準備し、
ルート・お天気を確認して事故の無いようにお出かけください。
最後まで、愛宕山の雪山歩きにお付き合いいただきまして、
ありがとうございました。   林    
 

おまけです。
権太呂の鍋焼きうどんです。
少人数でアウトドアへお出かけの時に持っていくと、
いつもと違うぜいたくなお昼ご飯になります。
材料がすべて揃っているので便利で、
寒い時にはおススメです。体も心もぽかぽかになります。