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皇城鬼門 赤山禅院

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.02.09


こんにちは、中西です。
本日ご紹介するのは、比叡山の麓にある「赤山禅院」です。
京都七福神の福禄寿として有名で、1月には観光バスが連なるほどの人気なのだそうです。
「お姿みくじ」がかわいいですね。

七福神が並んでいます。

「七福神」の幟に従って進むと福禄寿堂があります。

境内には弁財天もいらっしゃいます。

有名なのは、それだけではありません。
拝殿の屋根の上の猿に注目!(雪が降っていました)
瓦彫の猿は御幣と鈴を持ち、皇城守護のため、御所の鬼門の猿「猿が辻」と向かい合っていると言われています。
金網がかけられているのは、逃げ出さないためなのだそうです。
(見づらくてすみません。)

「皇城表鬼門」

白木の鳥居

鳥居をくぐりぬけると「表鬼門方除之神」が祀られています。

本尊は、中国の神、陰陽道の祖神「泰山府君」で、比叡山の守護神とされています。

気学発祥の地
気学は九星・干支・五行を組み合わせた易学で、この地でまとめられたと言われています。

家を出る時も帰ってからも伏見近辺では雪は見られませんでした。
比叡山近く、大原もこの日は雪だったそうです。

五日講
「申の日」の五日に赤山禅院に詣でると、掛け寄せ(集金)がうまくいくと評判になり、五日講ご縁日詣でから、「五十(ごと)払い」の風習ができたと伝えられています。
今でも集金の前に五日講にお参りに来る人がいるそうです。
たまたま行った日が五日で比叡山の大阿闍梨による祈祷が行われてました。
階段の上の白いものが分かりますか?
降る仕切る雪で大阿闍梨の履物がぬれないようにと、お寺の方が走ってきてかけていました。
「赤山苦行」
比叡山の千日回峰行、6年目に赤山明神に花を供する行程が加わり、1日約60キロ、行者の足でも14~15時間かかる厳しい修行となります。これを「赤山苦行」といい、100日間続きます。
千日回峰行を満行された方がご住職を務められるそうです。

五日講の日はお詣りの人が多いため、車誘導に傘をさして待っている人の姿が見えました。
平安時代に建てられた赤山禅院は、御所、比叡山を守っていますが、気学、五十払い、敬老会の発祥の地でもありました。
京都を歩いていると知らなかったことがたくさんあるのに驚かされます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)