こんにちは、中西です。見ごたえがあるという平等院の藤を見るべく、5月8日に宇治に行ってきました。
平等院の参道は新緑に包まれていました。
参道を進むにつれ、芳香が増し、淡い藤色が目に入ってきます。
長い房は優に1メートルは超えています。ここは拝観受付の外ですが、中にはもっと大きな藤の木があり、
そちらは樹齢250年くらいだと言われています。この木も間違いなく私より年上です。
平等院の表参道の商店街にも鉢植えの藤の花が並べられ、お茶屋さんが多いことからお茶の香りが漂っています。
宇治の特産品は「宇治茶」で、高級茶として有名です。でも生産量は全国5位、わずか3%しかありません。
(21年度調べ。1位は静岡の42%)それでも別格に扱われ、お茶通の人達に支持されているには訳があります。
良いお茶をつくるためには、
- ■昼と夜の温度差が大きい(霧が発生しやすい)
- ■十分な降雨量がある
- ■肥沃で水はけがよい(傾斜地)
- ■日照時間が少ない
・・・という4つの条件が必要不可欠といわれます。
実際に茶畑を見に行くことにしました。
標高200mから
500mの山腹に急な斜面を拓いてつくられた茶畑が広がっています。
茶畑の上では、扇風機みたいなものが回っているので、てっきり風力発電か何かをしているのだと思っていました。
でもなんか違うなと思って調べてみると、防霜ファンでした。
この防霜ファンは地表の温度を感知して上空からの空気を送り込むことによって霜が降りるのを防ぎます。霜は、
新茶時期の、若く水分を多く含んだ新芽にとっての大敵であり、霜によりお茶が減産する事もあったそうです。
宇治茶の代表選手は、抹茶、その原料の碾茶、玉露、煎茶などの高級茶ですが、その秘訣がこの黒い布「寒冷紗」で、
茶葉の色と味わいに変化をもたらす葉緑素を増加させるということです。この段々畑を1枚ずつ覆っていくなんて、
大変な労力で非効率的ですが、注ぎ込まれた手間と愛情だけ美味しさをいっそう増すといえるのかも知れません。
わずか3%、でもえらいぞ「宇治茶」!
ここ「宇治田原」は緑茶発祥の地で、旧街道沿いにお茶問屋の蔵が見えてきます。お茶屋さんや
蔵のある家が並んでいました。
帰り道「いらっ茶~い」の看板が気になり、寄ってみました。お茶のいい香りに 新茶を購入。出して頂いた新茶の
美味しかったこと!「以前頂いたお茶が美味しくて買いたかったけれど、帰り道は別ルートで買えなくて、今日は
お茶を買うために来ました」という人達も来ていました。
茶畑の写真を取りに来たという私には、茶の枝を切ってお土産に下さいました。だからという訳ではありませんが、
このあと他で飲んだ新茶よりもここの新茶が美味しいし、お値段もお得でしたよ。
本日のお土産はいただいたお茶の枝、新茶。途中で手作り茶団子などをつまんだ満足の一日でした。