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玉の輿に乗りたい方は…

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.10.12

みなさまこんにちは。林です。
今日は北区にある今宮神社へ行ってきました。
徳川五代将軍の綱吉公の生母、桂昌院は、一説に西陣の八百屋に生まれましたが、
三代将軍・家光の側室となって綱吉を生み、その後将軍の生母として
大奥で権勢をふるい従一位の高位にまで昇りつめました。
桂昌院は「お玉」と呼ばれていたことから、「玉の輿」の言葉の起源になったと云われています。
桂昌院は西陣を愛し、今宮神社が荒れていると聞くと再興のため寄進して社殿を修復したのだそうです。
そのことから今宮神社は「玉の輿神社」とも呼ばれ、
良縁や開運の御利益があると云われています。
たまのこし!!!なんてすてきな言葉なのでしょうか…
こんなお守りもありましたので、興味のある方はぜひ…



10月8日、9日は例大祭が行われます。
さて、今日は9日。神社はお祭りに備えて飾り付けがされています。
  
こんなにきれいな楽器も用意され、準備万端です。
例大祭は前夜祭には御神楽奉納、例大祭には東遊奉納があります。
「東遊(あずまあそび)」は、舞を伴うところから「東舞」「駿河舞」ともいわれ、
神事舞の中でも代表的なものです。舞楽とは異なり、純子工夫の雅やかな舞です。


舞人の方が出てこられました。

まずは手を清められています。


冠には菊を挿して。

舞人や、祭りに参加される方を清めて、神様にご挨拶した後、

狛笛・篳篥(ひちりき)・笙の演奏が始まります。

足元にはなにやら楽譜のようなものが。

舞の準備です。後ろにひっかけていた装束をほどくと、

こんなに長かったんですね。いよいよ舞が始まります。

  

舞の間は、本歌・末歌の二人の歌に和琴も入ります。
ゆったりと時が流れます。


舞が終わると、また笛に。大活躍です。

今宮神社にはさまざまな神様が祭られていますが、
これは西陣ならではの織物の神様。
御祭神、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)は
織物の巧みさ美しさを賞でられる神として技芸上達を願う人々の崇敬が篤く、
七夕伝説の織女に機織を教えられたとも言われ、織物の祖神とされています。
お祭りにも織物関係の方が来られていました。

お祭りが終わって、東門を出ると、
有名なあぶり餅屋さんが道を挟んで両側に建っています。
右がかざり屋さんで、左が一和さん。
なんと平安時代からあるそうです。
両側のお店から声がかかり、どちらに入ろうか迷いながら…

今回はかざり屋さんにお邪魔することにしました。


昔ながらの手作業で一本一本作られています。

あぶり餅がくるまで、お茶を一服しながら
お向かいの一和さんをながめていると、
立派な松の木が家の中から屋根を突き破って(?)
生えています。松が先に生えていたのか、家が先に建ったのか
どちらでしょうか???

さあ、あぶり餅が来ました。甘辛い白味噌だれが美味しい~
ごちそうさまでした。
紅葉の季節にはきっときれいな景色になると思います。
またもみじを眺めながらあぶり餅を食べたいものです。
今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
(林)