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日本一の松と紅葉

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.11.27

みなさま、こんにちは!林です。
学生の頃、国道9号線を走るバスに乗って通学していましたが、
バスの中から大きな看板が見えるのが気になっていました。
「日本一の松、吉峯寺」
ながーい枝の松が絵で描かれていました。
日本一ねえ…と毎日思いながらも、その地を訪れることなく
卒業して現在に至っていましたが、
ふと思い出して、思い切って行ってきました。
洛西の地にある吉峯寺。阪急東向日の駅から阪急バスに乗って30分ほどかかります。
駅についてみるとなんとバスは1時間に1本!
紅葉シーズンのためバスは結構ぎゅうぎゅう詰めでした。
あーでもちょうど乗れてよかった~
バス停を降りると、すっかり山登りの気分になってきました。

かなりの坂ですが、杖をついたお年寄りも
息子さんに後ろから腰を押してもらって頑張って登っておられます。
吉峯寺の建つ山は長元二年(1029年)に源算上人により開かれました。
長元7年(1034年)後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ、
「吉峯寺」の寺号が下賜されました。
庭園は桜・あじさい・紅葉など季節それぞれに見所があります。

山の中にお堂や塔があちこちに建てられており、
景色を味わいながらぐるりとめぐることができます。
京都市内も遠くの方まで眺めることができます。

紅葉も美しいのですが、ここは「日本一の松」を見なければ…
いったいどこに…
と思っていると、ありました!
     
全長37メートル、樹齢600年以上だそうです。
花山前右大臣家厚公により「遊龍」と命名されています。
龍のように長く伸びているからでしょうか。
国指定天然記念物であります。
植え込みのように見えますがなんと1本の木なんです。


裏から見るとこんな感じ。竹に支えられながら
Lの字型に伸びています。
その遊龍の松の近くにある鐘楼堂。
この鐘は桂昌院が寄進したものだそうです。

あら、桂昌院といえば…
先日、ブログで今宮神社をご紹介した時に、桂昌院が今宮神社に寄進したことから
玉の輿神社とも言われることを書きましたが、吉峯寺も桂昌院に関係していたのですね。
桂昌院様が、私を導いているのかも…
玉の輿に乗れる日が近いかもしれません。
ではしばし吉峯寺の紅葉をお楽しみください!















帰りはタイミングが悪くバスは行った後でした。
帰りのバスの時間はチェックしておくことをおすすめします。

タクシーで駅まで帰ります。
タクシーの運転手さんによると、遊龍の松は何年か前に
松クイ虫にやられ、少し短くなったとのこと。
今でも長いと思うのに、以前はもっと長かったそうです。
紅葉はやはり地球温暖化のせいか見頃がどんどん遅くなっているようです。
「長年紅葉を見てきたけど、やっぱり葉がピンと綺麗な形で色付くのが綺麗やねえ、
最近のは葉の先がシワシワであんまりやねえ…」
といろいろ話してくださって楽しく駅まで送っていただきました。
スタッフの中西によると、お堂の中から紅葉が美しく見えるポイントが
あったそうです。知らんかった…どこだったのでしょうか。
でも、十分楽しめたので、それは次のお楽しみにします。
それでは今日も最後までご覧頂きまして
ありがとうございました。
(林)