こんにちは。調理部の福島です。 師走も半分を過ぎバッタバタと慌ただしくしております。
今日も出汁を三回とりましたが、いずれも安定して良い出来だったので一安心しているところです。
読んでいただいている皆さんも、クリスマス・大掃除・年賀状・忘年会・年末年始の段取りなどなど大変お御忙しくされていることかと思います。 このブログの数分間だけでも、そんな日常から解放されると良いなあ・・・

写真は嫁君の実家のクリスマスツリー&義母のフラワーアレンジメントです。
さて、今回のテーマは“もう一つの顔”です。
人は誰しも多面的ではありますが、かく言う私も例にもれずその一人です。。。私の も う一つの顔は【音楽家】です。
国内外を見渡してみても、芸能や音楽が生活に根差している街では決して珍しいことではありません。
肩書きは「出汁取り職人兼音楽家」です。なんとも恰好のよろしい響きですね。 (最近は横文字ばっかりの何をしているか分からない肩書きの方達が随分とたくさんいらっしゃるようですが・・・)
出汁取りを始めた頃、やはりなかなか思った通りにいきませんでした。 「どうすれば美味しい出汁がとれるのか??」 実はギターの音作りをイメージしながらやっていました。かれこれ20年ほど、ギターを弾いて歌をうたっています。
「音」もバランスが重要です。低・中・高音、残響音、音圧・音量などな ど、いずれも過不足なく調整していくことは出汁取りにも通ずる部分が多く、ギターを弾いていたことが非常に役に立ちました。


向かって右側はMartin社のギターです。
1923年に製造されました。
日本では大正13年、なんと91年前のものですが、今も現役バリバリです。
楽器も長い年月を経て木が乾燥し、なんとも甘い音色になっています。(昆布は90年経つとどうなるのでしょう・・?)
そして左はDasilvaさん(個人製作家)のウクレレです。こちらは2013年製ですが、生まれたての純粋な(一番出汁のような!?)澄んだ明るい音色です。
どちらも【ハワイアン・コア】という木から作られています。
親子みたいでしょう??
例えば、【甘み】=【残響音(エコー)】これが多いと、美味く(上手く)感じたりしますが、これに誤魔化されてはいけません。 次に、【パンチ】=【音圧・音量】昆布も節も、出れば出るほどいいかと言えばそうではなく、主張が強いだけの押し付けがましい音楽は、例え小さな音でも 煩く感じるように・・・ 他にも【高級な素材であるほど良い味(音)が出せるか!?】【味(音)にとって、想いや情熱は技術・知識にどれほどの影響が出てくるか!?】などなど「出汁取り」と「音作り」を行ったり来たりしながら、次第に安定した出汁がとれるようになってきたというわけです。
身の回りの物を紹介。


ウィスキーボトル ブルースハープ(ハーモニカ)


アンプ オカリナ
はてさて。
待望の第二子誕生が一カ月に迫るなか、自宅の二部屋のクローゼットを占拠する大量の楽器群は、嫁君からすれば整理・処分の対象です。今のうちに集合写真を

お陰様で、明日もたくさんのご注文を頂いております。
年内は【音楽家】としては少しお休みで、早朝から頑張って出汁取りしたいと思います。
昆布と一緒にSwingしながら♪
それではまた。福島でした。