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目には青葉-智積院

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2015.05.31

 鐘突き堂.JPG

こんにちは、中西です。
まばゆいばかりの新緑が目に飛び込んでくる季節ですね。
新緑を楽しむにも「どこに行っても人だらけ」ということが多いのですが、本日ご紹介する「智積院」は人出が少なく、ゆっくり見て回ることができます。

金堂.JPG もみじ種.JPG
左は金堂。もみじは可愛い種をつけていました。

紅葉と黄菖蒲.JPG あじさい.JPG
水辺には黄菖蒲が咲き、紫陽花はぽつぽつ咲き始めたばかりでした。

睡蓮.JPG はす.JPG
睡蓮と蓮 

宝物殿案内.JPG 宝物殿.JPG
智積院といえば、長谷川等伯の国宝障壁画で有名です。
国立博物館で長谷川等伯展があった時には2~3時間待ちで、大混雑の中を見て回りました。
ここでは、曜日、時間帯によってはほぼ独占状態で見られます。

桜図.JPG 楓図.JPG
「桜図」(長谷川久蔵)と「楓図」(長谷川等伯)の複製

<美の覇者をめぐる争い 長谷川等伯と狩野永徳>
稀代の天才と言われ、天下人の庇護を勝ち取り、画壇の覇者だった狩野永徳の対抗者が長谷川等伯でした。

<泥沼の争いとは>
狩野派を妬んだ等伯が、狩野派と親しくなかった千利休と交わりを結び、後ろ盾を得た。
等伯が請け負った仙洞御所対屋障壁画の仕事を狩野永楽が妨害し、取り消された。
長谷川派を警戒していた永徳の危惧とおり、永徳の死後、祥雲寺障壁画制作を長谷川派が引き受ける事となった。

どの時代でもどの世界でもトップ争いは熾烈を極めるようです。

仕事の上では、名を挙げた等伯ですが、才能ある一人息子の久蔵(桜図制作)が27歳で急逝し、大きな悲しみと世の無常を感じ、それを受けて描かれたのが楓図です。

利休好みの庭.JPG 本堂.JPG
名園「利休好みの庭」と講堂
講堂内には、他にも日本画が展示されていました。

智積院は東山七条にあります。そこから自転車を走らせ川端七条を上がり正面橋を渡ると、何やら趣のある建物が目に入ります。

任天堂4.JPG

これは「任天堂」です。

 任天堂5.JPG
ニンテンドー前身の「山内任天堂」、カルタ・トランプの会社のもので、1933年設立です。

任天堂1.JPG 任天堂3.JPG
〇で囲んだ「福」の字が、壁や格子に見られます。懐かしい!花札の後ろにこのマークが入っていました。

一度だけ人の出入りを見かけたことがあるので、全く閉ざされているわけではないようですが、公開してくれないかなと思いながら写真を撮りました。

自転車で走っていると、教科書で見かけた名前を見かけることがあります。こんなところに!と驚くことも一度や二度ではありません。
自転車で回るのをおススメしたいところですが、夏の暑さに定評?があります。夏は避けた方がいいかもしれませんね。

本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(中西)