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イチゴのショートケーキ

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2016.10.22

皆さん、こんにちは!調理部の小田です。

今回は、私の好きなケーキについて。

 

ケーキの代名詞と言えば、日本人ならイチゴのショートケーキと答える人が多いのでは。

実はこのケーキ、日本生まれの日本育ちなんです。

「不二家」さんが最初に作られたそうです。
昭和30年代からイチゴのハウス栽培が始まり、

40~50年代には一般家庭に冷蔵庫が普及し、

「生クリーム」を使ったイチゴのケーキが販売されるようになりました。

 

この「生クリーム」、生乳を使ったクリームという意味で、

お店によって「生クリーム」の脂肪分量が違うようです。

おおよそ、脂肪分35~45%のものが使われており、50%のものを使っているお店もあります。

この脂肪分量の違いは、口当たりが〔さっぱり〕or〔濃厚〕で味を決める重要な選択になります。

ちなみに、50%のものはプロでも扱いが難しく、空気を含ませる加減を見極めるのがなかなかの作業のようです。

ケーキを形成するスポンジ・生クリーム・イチゴの

それぞれの風味・甘味・香味・酸味・食感が口の中で渾然一体となり、

口内のいろいろな部分で感じ取り、鼻に抜ける風味と合わさって美味しいと感じます。

まさに組合せの妙と言えでしょう。

 

その中でのイチゴの役割は、

見た目の綺麗さ、可愛らしさ、酸味、風味、食感で、生クリームとの相性は抜群です。
イチゴのショートケーキの美味しさを決めるのは、やはり全体のバランスがとれているかどうかで決まるのではないでしょうか。

それと、ケーキを食べるという非日常的な要素と控え目な大きさにも美味しさを感じる理由があるのかもしれませんね。

 

みなさんも、時にはそのような視点でケーキを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

小田