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だるま寺節分祭

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2012.02.03

こんにちは、中西です 。
昨年9月に「達磨寺」を訪れ、節分祭をやっていることを知りました。
その節分祭が、「豆まき」も「鬼儺式・鬼やらい・鬼踊り」などもなく、どうやら一般的な節分祭とは違うようなのです。

ではいったいどんな「節分祭」なのでしょうか。
気になるので実地検分に出かけました。

大通りからも目立つ「幕」があり、

幟も立ち、なにやらお祭りの匂いがしてきます。

近所には、ポスターも貼ってありました。
どこにも「豆まき」なんて文字は見あたりません。
スッキリしていますね。
アレレ、よく見ると「節分祭」でもありません。
「祭」でもないとすると、一体何があるのか・・・期待が高まります。

あっ、よかった「祭」の文字がある!きっと中ではにぎやかなことになっているはずです。

門にリースのような飾りがあります。

近寄って見ると、「達磨の吉兆」が刺してあるのでした。
隣の達磨さんは、鯛に戎さんまで抱えています。
何だか、めでたそうです。

入ってすぐの所に「古いだるまの納め所」がありました。
古いお札やお守りを納める「納札所」と同じようなところですね。

中は、だるまさんがゴロゴロ。
達磨さんに交じって「いや、あんたはだるまと違う」と突っ込みを入れたくなる人(ひとがた)もいます。

みんなの願い事が貼られた達磨さん。

願い事貼り、進行中です。

こちらは、達磨堂です。

天井には、達磨図、周りも達磨がたくさん並んでいます。

でも、昨年秋には、このお堂の中は下のように達磨だらけでした。

みんなどこに行ったのかと思ったら、本堂の縁側に並んでいました。
紫の達磨は「京都サンガ」の達磨で、願い事は「昇格」です。
頑張れ、京都サンガ!
隣の黄色の達磨さんには、縦じまが・・・
ということは、阪神タイガース達磨。
見えにくいのですが、「猛虎打線」の文字が入っています。
阪神タイガースも頑張れ!

だるま八千体と言われていますが、だるま寺のすごいところは、その数だけではありません。
戸口にも

窓にも

屋根瓦だって「達磨」です。

それだけではなく、だるま寺では、「回転焼」も「だるま焼き」となります。

焼きごてで烙印を押すのですが「アチチ」というおばさんの声も聞こえてきました。
20個買っている人もいましたよ。
私も並んで買ってしまいましたが、決して一人で食べたわけではありません。

こちらは「福豆」で、くじがついています。
金の達磨や銀の達磨が当たるらしいので、「それ欲しい」とくじをひいたのですが、
出てきたのは「白玉」で、「御縁達磨」でした。
金や銀の達磨の文字を見てから、頭の中では「金、銀、パールプレゼント」の歌が流れています。
見たかったなぁ、金の達磨・・・。

だるま寺を後にする頃には、みんなの願い事が増え、
だるまさんが次第に隠れてきていました。

昨年は、藤森神社の節分祭をご案内しました。
鬼が暴れ、煙幕が立ち込め、稲妻の音響効果のある、若干「ヒーローショー」っぽい演出で
面白い「鬼やらい」でしたが、まったく鬼と関係のない「節分祭」も面白いと思いました。

「だるま焼き」を並んで待っている間、達磨和尚の教えは「体と呼吸と心を整えること」という放送が聞こえてきました。「心を整える」は昨年話題になった本のタイトルでもありますが、確かに大切なことですね。
節分祭の間行われる和尚さんの「達磨説法」もきっといいお話だったのだろうと思います。

京都では、様々な節分祭が行われていますが、今回は異色の節分祭をご案内いたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)