こんにちは、中西です 。
雪のちらつく寒い日に行ってみたのは、因幡薬師の手作り市です。
四条麩屋町の会社から自転車で5分、そんな近くで「手作り市」をやっているなんて知りませんでした。
ここでは毎月8日に「手作り市」と12時~12時半まではミニコンサートが催されています。
美味しそうなパンたち。右のパンにはひじきや九条ねぎ、かぶなどが入っていると言われたような気がしますが、きちんと覚える前に食べてしまったので、もはや思い出せません。
左はトマト入り(多分)
お店の数はそんなに多くなくて20店くらいでしょうか、お馴染さんが多いようで、
「雪やし今日はきはらへんかおもてた(雪が降っているから今日は来ておられないのではないかと思っていました。中西訳)」
という声や「○○さんの店、今日はお休みか?」
「そういえば、来てはらへんなあ」などという常連さん会話が飛び交っていました。
本日のお気に入りは「コレ」、しじみの殻を使った「シジミチョウ」
電子部品で作った虫
私が買ったのは椎の実の「ブタ」、オマケに実を2つ付けてもらいました。
自分で作れるかなあ・・・。手作りキャラメルも買ったので、並べて写真を撮りました。
こちらは正面入り口で、左の店は豆乳を使ったパン屋さん。
美味しかったです。ぶどうパンを買ったのですが、次は違うパンも買ってみようと思います。
右の店は、椅子や縁台など。使う木によって香りが違うようで、桜の木はいい香りがするそうです。
縁台の売約がまとまったようですが、どうして持って帰るのか気になりました。
珈琲屋さんもあります。私も珈琲を注文しましたが、雪のちらつく所で待つ間の寒かったこと。
珈琲を飲みながらふと見上げると、周りは高いビルが立ち並んでいました。
このビル群ですが、ここは京都のビジネス街として知られる四条烏丸から路地をほんの少しだけ入ったところなんです。8日が平日ならお昼休みにお勤めに方も来られるということでした。
道一つ隔てただけなのに、因幡薬師の境内はゆったりと時間が流れ、風景もセピア色という感じです。
この白菜2個で100円!小さくて結球していないからということでしたが、無農薬です。
「白菜と豚肉と重ね煮」を作りましたが、柔らかくて美味しかったですよ。
本日の購入品は、かわいいピアス、白菜、天然酵母を使ったパンやどんぐり(椎の実)の豚など。
満足して帰ったのですが、本日のもう一つの目的をすっかり忘れていました。
それが特別公開の仏像や寺宝です。
<歴史ある平等寺>
通称「因幡薬師」正式名「平等寺」には、重要文化財がいくつかあり、
薬師如来像は日本三如来の一つに数えられています。
不思議な由来があり、因幡の国から飛んできたため「因幡薬師」と呼ばれているようです。
それが1003年とありますが、長い歴史の中で因幡薬師にまつわる話は数多くあります。
(話が長くなるので省きますね。)
京都の町中ですから、ここも応仁の乱で(1467年ひとのよむなし応仁の乱)焼けたかと思っていたら
それ以前に何度も火災に遭い、1868年の蛤御門の変で焼失とありました。
お堂は焼失しましたが、薬師如来は度重なる火災からも逃れ現在に至っています。
厨子内にありますが、戦乱などで仏像を避難する際に逃げられるよう厨子の背面に4つの滑車がついているそうです。
京都冬の旅コースで、今回初公開です。
いくつかある重要文化財の他に小督局(こごうのつぼね)遺品「毛髪織込光明真言」、愛用の「琴」と「蒔絵硯筥(すずりばこ)」も公開されています。
「小督局」って聞いたことあるけど、誰だったかなと思った方に少しだけご説明をします。
高倉天皇が寵愛なされた美貌の箏の名手ですが、中宮である娘・建礼門院徳子よりも寵愛を受けていたため平清盛の怒りをかい、小督が天皇の第二皇女を出産した後、「清閑寺(せいかんじ)」で出家させられました。
この「悲恋物語」は平家物語に収められています。
これらは文化財保護のため一般公開していないのですが、3月18日(日)まで見ることができます。
その後は終了とありますから、機会があれば是非足をお運びくださいね。私も行きます!
長い文章となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。(中西)