こんにちは!梅田です。今回の『旬な京都便り』は学問の神様、北野天満宮の梅苑が公開されたと聞き、
居てもたってもいられなくなった私、梅田が少し早い春を取材して参りました。
菅原道真を祀っている北野天満宮は京都の受験生にとって、まさに「神頼み」の場。私も今を振り返ること
○十年前に拝み倒しに来ました。そんな北野天満宮は梅の名所でも知られています。
狛犬の台座も”梅”なんです。
梅苑が公開されたとはいえ、今年の寒さは半端ではなく、春の景色とは程遠い取材日当日でした。
それでも近所の保育園のちびっ子たちが散歩にやってきていました。
「早咲ちらほら」思わず心が折れてしまいそうな案内ですが、受付の方に話を聞くと今年は例年より
約二週間、開花が遅れているのだそうです。地球温暖化が叫ばれる中、却って朗報(?)ではありませんか。
(いたって前向きなのです。)
入ってすぐの梅はまだつぼみで、開花はまだまだ先のよう。例年2月25日の梅花祭の頃が見頃の
北野天満宮の梅ですが、「今年ばっかりは少しお約束できませんね」と、受付の方が少し申し訳なさそうに
お話しされていました。
例えばこの「蝋梅」という黄色い梅は冬場に咲く梅で、例年梅苑の頃には散っている梅なのだそうです。
それでも、このように「早咲きの梅」が「ちらほら」と咲いていたりしました。日本で花と言えば桜ですが、
上代(飛鳥~奈良時代)は花と言えば「梅」のことでした。桜と比べて断然梅のほうがはかなげに咲き、
日本らしいと思うのですが、私が”梅田”ということもあり、やっぱりえこひいきでしょうか!?
そして、北野天満宮には秀吉の時代に築かれた「御土居(おどい)」と呼ばれる土塁が残っています。
京都を外敵から守り、鴨川の氾濫に備えて作ったのがこの御土居のようです。少し見にくいですが、
写真にある御土居の説明はなぜか”昭和五十年”が基準になっています。この説明書きが掲げられたのが
昭和五十年なんでしょうね!
この写真はその御土居の梅です。やはりこちらも”ちらほら”しか咲いておらずシーズンはこれからです。
梅で知られる北野天満宮ですが、実はこの御土居は秋の紅葉でも有名です。
そして、梅苑では茶菓の接待があり、冷えた体を温めることができます。「菅公梅(かんこうばい)」と
呼ばれるお干菓子と、梅こぶ茶のセットとなります。お湯呑ももちろん、”梅仕様”です。菅公梅の
封を開け、梅こぶ茶を作ると、、
こうなります!花見とはいえ、梅の頃は本当に寒く、あったか~いお茶の一杯がとても嬉しく思えるんです。
梅苑の受付の方が「境内の方が早咲きの梅が多いですよ」と教えてくださったので、境内も少し覗いてみました。
とはいうものの、シーズンにはまだ早かったようです。これだけ咲くのが遅いと、今年は
「梅と桜の競演」が見られるかもしれませんね!(やっぱり前向きなのです。)
北野天満宮の梅が見頃を迎えるころには、京都にも本格的な春の便りが訪れます。その時まであと少し。
今年は日本全国で記録的な寒さとなっただけに春の知らせが待たれるところですね。
「旬な京都便り」でも京都の”春のサイン”をお伝えして参ります。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。 (梅田)