こんにちは、中西です。
今日ご紹介するのは、「京都ギリシアローマ美術館」です。
「えっ、どこそれ?」と思われた方も多いかもしれません。
京都には、市立、府立、国立の美術館や博物館以外にも多くの美術館や博物館、資料館があります。それぞれに得意分野がありますから、知る人ぞ知るという場所も少なくありません。
実は私も最近ネットで知りました。
知人に行ったことがあるかを尋ねても逆に「どこにあるの?」と聞き返されるくらいです。
では、その穴場に行ってみましょう!
左京区の下鴨本通りから住宅地に入ると、瀟洒な洋館がありました。
でも通りから奥まったところで、ここが目的地かどうかがわかりません。
近づくと「GREEK ROMAN MUSEUM」」の文字。
ここに間違いありません。
ほら、入館料も表示してあるでしょう・・・閉まっているけど。
閉まってる!!!
ピンクの紙には、「今日は午後から開館致します」と書いてあるのを見てほっとしましたが、
私の時計では午後2時半、しばらく待っても変化がなく、途方に暮れているところに女性が戻って来て開けてくれました。
用事で外出して今帰ってきたということでした。
緑のエントランスを抜けると美術館入り口です。
もう想像はついておられると思いますが、館内は撮影禁止です。
画像ではご案内できませんが、この美術館についての説明をさせていただきます。
京都ギリシアローマ美術館は、古代ギリシアローマに魅せられた蜷川明・岸子夫妻の40年に渉るコレクションです。
でも「個人の趣味の展示」などというレベルのものではないことは、入ってすぐに分かります。
展示品はどれも保存状態がよく、説明書きも本格的だけれど、わかりやすい。
彫刻、陶器、装身具からモザイク、壺絵など250点が展示されています。
蜷川 明館長の先々代・蜷川式胤(のりたね)氏は、明治維新後、正倉院を初めてて学術調査し、日本に国立博物館の必要性を説いたという日本の美術館・博物館の父と いっても過言ではない人物。
また、アニメ「一休さん」で一休さんのお供役として毎回登場 する「シンエモンさん」(蜷川新右衛門)は、現館長のご先祖様にあたるそうです。
素敵な美術館とアニメキャラクターの結びつきが、何とも不思議で、京都らしい気もします。
収蔵品はもちろんですが、この美術館のいいところは、居心地のよさです。
建物や調度品も含めた良質の空間が体感できます。
4階の休憩室で、コーヒーをいただきました。
さくさくした手作りクッキーも美味しい。
近代美術品に囲まれて、時々周りの景色を楽しみながらの休憩です。
4階の見晴らし台から比叡山が見えます。左下の低い山の右側には「法」の字も。
写真には写っていませんが、西に目を向けると「妙」も見えますし、比叡山の右の方には「大文字」も見えました。ここにいれば「大」「妙」「法」が、「妙」「法」はかなり大きく見ることができます。
8月16日にはイベントが催されるということでした。スゴイ穴場ですね。
妙に気になった「レモン」。平成9年の開館のときに植えたものだとお聞きしました。
園芸好きの私は、レモンに興味津々で、花はジャスミンのような甘い香りがすることや葉にも芳香があることを教えてもらいました。
一枝切ってくだ さったのですが、葉っぱもレモンの香りがしましたよ。
色々お話を聞かせていただいて楽しいひと時でした。
通常は入口は閉まっているのですが、少しでもいい写真をとれるように、正面入口のヘラクレス像がわかるようにとわざわざ開け放してくださいました。
写真を撮る位置もアドバイスしていただいたんですよ。
彫刻や陶芸などの美術作品を見たり、アレキサンダー大王の偉業やギリシアローマの歴史を学んだり、雰囲気を楽しんだりと色々な楽しみ方ができるの もこの美術館のいいところかもしれません。
私はイベントの案内もお願いしました。また行きたいと思わせる場所です。
本日は最後までお読み頂き、ありがとうございました。 中西