こんにちは、中西です。
今が見ごろの「萩」の名所として知られ、萩の宮とも呼ばれる「梨木神社」をご案内します。
明治維新の功労者三條實萬(さねつむ)・實美(さねとみ)父子を祀る神社で、明治18年に創建されています。実在の公家の人物を祀っている神社は珍しいそうです。
この神門の向うに拝殿があります。
途中の参道には約500本の萩が植えられ、9月17日、22日、23日に催された「萩まつり」の際に
参拝者が詠んだ俳句が短冊が結びつけられています。
こんな風にさっと歌が詠めてサラサラっと書けたらいいのになぁと思いながら歩いていました。
ふと目に留まったのが句が、「毎日が私の一生乱れ萩」。
このあとしばらく気になって仕方がありませんでした。
・・・一体何があったのでしょう。
萩は秋の七草のひとつで、万葉集で最も多く読まれています。
花札では「萩」は7月ですが、旧暦では「初秋」なので、やはり「秋の代表選手」ということなのでしょうね。
彼岸花も咲いていました。
赤い花の形が炎を連想させるのか、家に持って帰ったら火事になるという話を年寄りから聞いたことがあります。
有毒ですが、戦後食糧難の時に水にさらして食べたと記憶があると父から聞きました。
いつからかあるのか、気がつけば我が家でも毎年咲いています。
日本初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士の歌碑(初代萩の会会長)
紅葉にも短冊が
萩のほかに山吹も有名ですが、紅葉の頃もきっときれいなのだと思います。
境内にある染井の水。
京都三大名水の一つで、水を汲みに来る人がひっきりなしに訪れていました。
からりと晴れた空に、秋と呼ぶには強すぎる日差し。
汗をふきふき歩きましたが、風に揺れる萩と短冊は秋の気配をかもし出していました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。(中西)