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梅小路機関車館

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2013.03.10

こんにちは中西です。
先週は「梅」で、北野天満宮をご案内いたしましたが、本日は「梅」の付く「梅小路蒸気機関車館」をご紹介いたします。

京都駅から徒歩で約20分、京都市水族館からだと10分余り、ちょっといい運動になる距離のところに「梅小路機関車館」はあります。(バスで梅小路公園前で降りれば近い)

この建物は、旧二条駅を移転・復元したもので、内部は昔の切符売り場を残し、資料展示館になっています。日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、平安神宮を模して造られたものです。

春休みにはイベントも行っていますので、子供と一緒に楽しめそうですよ。
イベント情報はこちらです。
http://www.mtm.or.jp/uslm/event/

この扇形車庫は、1914(大正3)年に建設された現存する最古の鉄筋コンクリート造りのものです。
日本の鉄道開業100周年を記念して「梅小路蒸気機関車館」が開設されました。

全部で19両の蒸気機関車があり、動態保存車両は7両あります。
SLやまぐち号や、SL北びわこ号も営業線での運転がない時は、ここで検査・修繕を受け、展示されています。
駅舎や扇型車庫などは、重要文化財、土木学会選奨土木遺産、準鉄道記念物などに指定されています。
単に記念物の展示をしているだけではなく、現在も車両基地として営業線に接続されており、蒸気機関車やディーゼル機関車の検査・整備を行っています。

展示されている機関車は(一部の車両)、運転台に入ることができます。
運転席近くの計器類。

車輪部分。必要な機能だけのものですが、どちらも美しさを感じます。

屋外にも機関車が展示されています。
「機関車トーマスとなかまたち」といった風情ですね。
トーマス以前は機関車といえば「やえもん」でした。
作者は阿川弘之さん(阿川佐和子さんのお父さん)、何度も読み聞かせをした絵本です。

転車台。子供が小さかった頃にプラレールのパーツの「転車台」を買いました。
おもちゃながら、その仕組みに感心したのですが、実物はこちらです。
土日には実際に動くところをみることができます。

ここでは乗ってみることもできます。(走るのは10分くらい)

せっかくだから200円払って乗りました。
一般受けしないと思いますが、連結部分。一番前に乗るとよく見えます。
でも一番前は煙、場合によっては煤も浴びることになります。
風に乗って流れてくる石炭の匂いは、小学校のダルマストーブを思い出させました。

石炭の山とシャベルカー。
右奥に見える電車は、古い車両を休憩場所として使っているものです。

ここでニュースです。
国内最大級の「鉄道博物館」が「梅小路蒸気機関車館」と一体化し、2016年春ごろに開業予定です。SL(蒸気機関車)や新幹線など50両程度を収蔵します。
蒸気機関車館も十分面白いと思いますが、鉄道マニアの方はもうしばらくお待ちください。

梅小路蒸気機関車館と隣接する梅小路公園は、緑豊かな広々とした公園で、水遊びする場所もあります。

ちょうど「梅まつり」をやっていました。
芝生の向うに見えるのが、京都市水族館です。

辺りは梅の香りが漂っていました。「馥郁たる梅の香り」です。
「馥郁」は、梅の香を表す時にしか使う機会がないので、ここで使ってみました。

ここ数日の温かさで一気に花が開いています。

公園ではウォーキングの人、本を読んでいる人、ギター片手に歌の練習をしている人、静かに腰かけている人などを見かけました。思い思いの過ごし方が素敵です。
まだの方は、梅小路蒸気機関車館と梅小路公園を訪ねてみるのもいいかもしれませんよ。

本日は最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次回は平沼にバトンタッチです。(中西)