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GREAT VIEW 嵐山

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2013.11.24


こんにちは、中西です。
先週は”知る人ぞ知る”雲ヶ畑でしたが、今週は”知る人ぞ知る”嵐山をご紹介いたします。

渡月橋西側で見つけた手描きの看板
ちょっと気になったのですが、続いて

こんな看板が出てきたのです。

ちょっとどころか大いに気になって看板をたどっていくことにしました。
 
ターゲットは外国人旅行者か?

保津川沿いに1キロとありましたが、もっと遠いような気がします。
なだらかな上り坂でした。

ここが目的地の大悲閣 千光寺です。

山道を登るとこの景色がみられるはずです。
   
途中の鐘撞堂から見た景色。向こうの山稜線とほぼ同じ高さです。

そしてこれがGREAT VIEW の一部です。
東山連峰の中でひときわ高いのが比叡山です。
また市街地に二つ並んでいるのが双ヶ岡。こうしてみると的確なネーミングだということがわかります。
大悲閣 千光寺は、江戸時代の豪商、角倉了以が大堰川の開削で亡くなった方々を弔うために建立したものです。
私財を投じて高瀬川、大堰川を開削した人なので、京都では商人というより「水運の父」のイメージです。
晩年をここで過ごしました。
老松のお菓子とお抹茶をいただいていると、お寺の方から「よくここまで来られましたね」と言われました。
先週は雲ヶ畑へ行った話をすると「えっ、雲ヶ畑まで!」と驚かれ、一度行ってみたいと話しておられました。
この後いろいろお話を聞かせていただきました。
その内容は以下のようなものです。
千光寺には檀家などが一切ないため拝観料が唯一の収入源
静かに眺望を楽しみに来られるリピーターが3割もいる
この環境を残すために派手な宣伝はしたくない
でも拝観者0人の日もあり、そんな日はご住職が嵐山まで托鉢にでる(実はその方が収入になる)
そんな事情があり、せめて看板でもと出したものが、私を導いた看板でした。
あの看板には、来てほしいけれど、たくさんは困るなぁという気持ちが込められているのでした。
狙い通りなのか、訪れる人は少なく、外国人はたまに来るということでした。
おかげで今まで知らなかった嵐山を見ることができました。




渡月橋から川沿いに1キロほど上がったところです。
時間とともに影の部分が変化していき、ずっと眺めていたくなります。
でもこの景色を共有したのは6人だけ。
ここまで来る人が少ない上に、知らずに通り過ぎていく人がほとんどでした。
本日は超穴場の嵐山をご紹介いたしました。(割と穴場をご紹介しているような気もします)
不思議な看板を見つけたら、たどってみるのも一興かもしれませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)