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権太呂ブログ

高瀬川 四条から五条辺り

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2014.06.15


こんにちは、中西です。
梅雨に入り、紫陽花が映える季節になりました。
水辺の紫陽花がきれいなのではと思い立ち、高瀬川沿いを歩いてみました。

そこで、侵入者ならぬ「侵入鳥」発見!

いや、そこはお店の中ですけど・・・
ゴイサギが高瀬川沿いの店の戸の隙間から入り込んで、中を探索していました。
ゴイサギは「五位鷺」と書きます。
醍醐天皇が池にいたこの鳥を見つけ、捕まえるように家来に命令したところ、鳥は逃げることなくおとなしくつかまりました。
命令に逆らわず神妙であると、ご褒美に「五位」の位を賜わり、それから五位の鷺になったといわています。
この様子では簡単に捕まえられそうに思えました。
いかにも慣れた様子で動き回る様子が面白くてしばらく眺めていました。

さて、ここで冒頭の紫陽花に戻ります。
四条木屋町から五条方面に向かって進みます。

自転車がやっと通れそうな細い道があります。

ここでは鴨が寛いでいました。

水辺の紫陽花

扇風機がいい雰囲気です。

小さな橋を渡ると

床の案内があり

鴨川沿いに、みそそぎ川の上には「床」が並んでいました。
見ての通りの高床(たかゆか)ですので、「ゆか」と呼びます。

さて、場面変わってこちらは貴船の「川床」です。
貴船は京の奥座敷と呼ばれています。
座敷には「床の間(とこのま)」がつきものですので、「かわどこ」と呼びます。
「床」の字は場面によって「ゆか」と呼んだり「とこ」と呼んだりで
かなり複雑です。

寄り道をしてしまいましたが、ようやく五条通りに到着。
五条大橋があり、牛若丸と弁慶の像が道路の中央分離帯で戦っていました。
京のわらべ歌「京の五条の橋の上、大の男の弁慶が・・・」を再現しています。
高瀬川は今年で開削400年を迎えました。
二条から鴨川の水を引き入れ市内を流れて行き、伏見では「東高瀬川」と名前を変え、最後は淀川に合流します。
昔は市中と伏見を結ぶ運河だった「高瀬川」は、役割を終えた今でも生活の風景に溶け込んでいます。
この時期は蛍を見かけることもあります。
たまには川沿いの散策もいいかもしれませんよ。(中西)