みなさま、こんにちは。林です。
今年の祇園祭は約50年ぶりに、
前祭りと後祭りに分かれて開催され、
また、大船鉾も復活するということで大いに盛り上がっています!
こんちきちんが大好きな私は、今年初めての体験をしました。
お昼にふらっと四条通を歩いていたら、
横になった長刀鉾を立ち上げる場面に遭遇したんです。
これは鉾の裏側というか、おなかの部分です。
大人数で準備しています。見物の方も息をのんで見つめています。
ロープで引っ張っていきます。
あとちょっと…見ている方から「がんばれー!」と声がかかります。
無事たちあがると、拍手喝采がおこりました。
心にじーんときます。
次は土台になる柱を入れます。
長刀鉾は東西に走る四条通りに建っているので、
微妙なずれを「もうちょっと東やで」「あと10センチ西やで」
と声をかけあって調整していきます。
菊水鉾の車輪と車軸です。道路のわきで鉾に取り付けられるのを待っています。
これは菊水鉾建設中の道路ですが、鉾を支える支柱を立てる穴を
あらかじめ道路に作ってあり、柱を立てるあたりには土台の石が
埋め込まれていました。今まで何度も通った道なのに気づきませんでした。
強度としなやかさを追求して出来上がった縄結びですが、
芸術的な美しさです。
7月11日と12日は鉾の建設ラッシュです。
月鉾を見に行ってみました。
お!月鉾保存会の建物から、車輪を運びだしています。
今から取り付けるようです。
声を掛け合って車輪をはめていきます。これで鉾の形が完成し、あとはお化粧です。
美しい細工の屋根飾りや織物が鉾に着せられていきます。
鉾のお化粧が仕上がると、さあ、いよいよお囃子隊の登場です。
鉦の撥には色とりどりの飾りがついていて
鉦を叩くたびにゆらゆらと揺れます。(この飾りは月鉾のもの)
今年初めてのこんちきちん。
曳き初めが始まります。
曳き初めは誰でも参加が出来、厄払いが出来ます。
本番のように「えーんやーらーやー」の掛け声でみんなで縄を曳きます。
お隣で縄を曳く人ともなぜか連帯感が生まれて、
「こっち来たらもっと縄曳けるで」「ここ持ちや」と
アットホームな雰囲気。こちらは函谷鉾。
鉾を曳く縄をまたぐことは絶対にしてはなりません。
横切る時は必ず縄の下を通ります。
7月12日には5基の鉾の曳き初めが行われました。
四条烏丸周辺は東西や南北に曳き初めの鉾が行ったり来たり。
整然と一方向に進む山鉾巡行の本番とは、また違ったおもしろさです。
これは鶏鉾の曳き綱です。がっしりたくましい綱ですね。
たくさん写真を撮りまくったので、まだまだご紹介したいのですが、
今回はこのくらいで我慢します。
鉾の曳き初めに興奮して、カメラのレンズキャップはどこかへ飛び去り、
着ていた浴衣は汗でヨレヨレになりましたが、本当に楽しかったです。
皆様、ぜひ一度挑戦してみてください!
13日の晩は歩行者天国にはなりませんが、提灯が灯り、
人出も宵山ほどではないので、ゆっくり鉾を見たい方にはおすすめですよ。
次回も引き続き、祇園祭2014の興奮をお届けしますので、
お楽しみに!!!
ながいながいブログにお付き合いくださいましてありがとうございました。
(林)