こんにちは、中西です。
本日ご紹介するのは、左京区にある「田中神社」です。
みなさんの知り合いにも「田中さん」はおられると思いますが、田中姓は全国に約1,377、000人、
名前に多さでは全国4位です。
この田中神社は「田中姓」の祖と言われ、全国からお詣りに来られる方があるそうです。
田中の語源は、一般的に田の中、耕作のための田居の語から発生したと言われていますが、
この田中神社は平安時代の文献にも登場する古い神社で、賀茂一族の田中氏が
「祝(はふり)」として神に仕えていた神社の支配地域を田中という地名で呼んだことから始まります。
境内にある「玉柳神社」。氏子の要望により建立されました。
地域の産土神として親しまれている様子がうかがえます。
本殿及び拝殿は下賀茂神社の式年遷宮の折々に譲り受けたものと言われています。
応仁の乱の際には神社を中心に「田中構(たなかがまえ)」という防壁が築かれましたが、炎上し、
その後もたびたび火災に遭い、重要な文書類は消失してしまいました。
最寄りの駅が叡山電車の「元田中」
「元」が田中なら「今は?」と聞きたいところですが、この辺りは今も「田中・・・町」が多い所です。
なぜ「元」がつくのかわかりません。
田中神社の方が神社と駅名との関わりを叡山電車に尋ねたそうですが、そちらもわからないという答えでした。
卵型のかわいいクジャクおみくじ。開けたら折り紙のクジャクとおみくじが入っていました。
この神社にクジャクが来てから考え出されたおみくじです。
孔雀さんたちです。
この子たちはもと「ポップサーカス」の団員で、芸をして脚光を浴びたのですが、
演目変更により引退し、ご縁があってこの神社に引き取られたというお話でした。
孔雀が芸?
羽を広げるだけでは「芸」とは言えないし、一体どんな芸をと調べると、「輪くぐり」「タイヤ乗り」などした花形スターだったそうです。アメリカ生まれの孔雀隊メンバー7羽の内2羽がこちらに引き取られています。
芸もできるくらいですから、とても人馴れしています。
珍しい「白孔雀」、羽がレースのようでとてもきれいです。
繁殖期が過ぎる7月頃から羽は徐々に抜け始め、生え揃う春ごろが一番きれいだというお話でしたが、白ちゃん(勝手に命名)は少し弱っているようでした。
夏バテなのか高齢によるものなのか、ここ2、3日食欲も落ちてと心配されていました。
さて、もう一方のインドクジャク
羽を広げたときの飾り羽は、メスにアピールするためのものです。
目玉模様の多いオスがモテる検証をテレビで見ました。
きれいに揃った羽は、健全な個体であり、生存に有利な遺伝子であるアピール
捕獲されやすい長い羽を持っていても生き残っている生存に有利な個体であるアピール
長い羽を好むメスが選択していった結果、オスの尾羽が長く発達していった
いろいろな説があります。
繁殖期が見せ場ですから5月から7月が見ごろです。
羽を広げている様子も見てみたいですね。
目玉模様のない白孔雀は、番組では取り上げられていませんでしたので、モテポイントがわかりません。
田中神社を訪ねたのですが、孔雀の来歴が予想外に面白かったので色々調べてしまいました。
サーカスの花形スターから神社のシンボルへと華麗なる転身を遂げた孔雀さんたち
今回のテーマはこちらかもしれません。
本日は最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)