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権太呂ブログ

京都検定合格間違いナシ!? ~祇園界隈編 その二~

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2011.06.04

   

こんにちは!梅田です。今回の「旬な京都便り」は、前回に続きまして“京都検定に出そうな!?”祇園界隈を
ご案内致します。今回の取材のきっかけとなったエピソードなどは前回、詳しくご紹介しておりますので、
よかったらあわせてご覧くださいね!


後半となる今回は、「めやみ地蔵~円山応挙址」をご案内します。

■□めやみ地蔵


「めやみ地蔵」と言いますが、正式なお寺の名前は仲源寺。漢字では目疾地蔵と書くように、目の病気に
ご利益があることで知られています。ところがこのお寺、以前よく氾濫した鴨川の近くにあることから
本来は「雨止み地蔵」として、洪水を鎮めるためにつくられたもの。それが

   「雨止み…あめやみ…めやみ…目疾。。バンザ~イ!バンザ~イ!!バンザ~イ!!!」

と、目の神様になったのだそう。ちょっと”ベタ”ですね~。

■□ゑびす神社


「商売繁盛で笹もってこい!!」で有名なゑびす神社は、全国にたくさんある「えびす神社」の京都版。
お正月明けはたくさんの人で賑わう境内も、他の時期はひっそりしています。

ところでお商売をされているお店などにはゑびす神社の笹がよく飾られていますが、これが結構高かったりします。
笹をベースに、オプションで鯛やら打ち出の小づちやらいろいろな飾りをトッピングすると、あっという間に…

で、でも、縁起ものですものね!!


境内には満面の笑みの”えべっさん”

このゑびす神社は建仁寺を建てた栄西が寺の守り神としたことにはじまるのだそうです。(寺と神社は位置的にも
とても近いです。)なんでも、栄西が宋から日本へ帰ってくるとき、海が大荒れのため大ピンチに陥ったところ、
ゑびす大神が現れて栄西を救ったのだそうです。


本殿横では少し変わった方法で願い事をします。

  「この板をたたいてお詣りください」

との注意書きと、やたら細長~いお賽銭入れ。ここをノックしてからお参りするわけです。
こんな感じです)神様もお願いを聞くには心づもりがいるんですね。

■□南座


師走の京都の風物詩「顔見世」で知られる南座は、日本最古の劇場でもあります。江戸時代に芝居小屋として
つくられた南座は四条河原にあった7つの芝居小屋のうちの一つ。江戸時代の”きちんとした”芝居小屋には、
入口の上に必ず櫓(やぐら)が組まれたのだそうですが、その名残があり、今でも南座の高いところには
櫓があります。


これですね。私は今までなにげに見てたので、意味などは知りませんでした。

そして、「“南”があるなら、“北”がある!!」
ということで、南座の向かいには”北座”があるんです。


今の“北座”は商業ビルのため、お芝居などを見る施設ではありませんが(それでも明治時代までは観劇できたそうです)、
建物上部には”櫓”もあり、往時を偲ばせますね。


北座の向いあたり、四条大橋東詰には四条河原に芝居小屋ができるきっかけとなった「出雲阿国像」があります。

説明によりますと、

1603年、出雲大社の巫女と称する阿国は、京都で念仏踊りを踊ったといわれる。 以来、このあたり、
四条河原で歌舞伎踊りが盛んになった。 元和年間に四条通の南側に三座、北側にニ座、大和大路にニ座、
計七つの櫓が公許された。

とあります。江戸城で勧進歌舞伎をするなど、当時大人気を博していたそうです。
ところで、

  「出雲阿国」=「木の実ナナ」

という図式が頭の中にあるんですが、どの世代まで通じる話なんでしょう?

■□祇園白川

何度となくこのブログでもお世話になっている祇園白川。この吉井勇歌碑も桜のころはこのような趣ですが、
5月も下旬となるとピンクから緑に背景が変わるため、まるで別の顔となります。


鴨川では納涼床の設営が行われていました。今では五月の床も半ば当たり前となりましたが、本来は
6月からはじまるものです。大きな声では言えませんが、真夏はうだるような暑さの京都ですから、
7月・8月に床で食事をしても、あんまり”涼めません”。でも、「床で食事」というのは、ある種ステータスの
ようなところがありますから、それはそれ
でいいんです!

■□八坂神社御旅所、冠者殿社


八坂神社の御旅所、冠者殿社とその向こう側にある朱塗りの建物は「四条センター」と呼ばれる
お土産物屋さんです。

通常は普通のお土産物屋さんですが、祇園祭の時には「お祭りモード突入」となります。
祭ではこの四条センターに3基のお神輿が祀られます。お土産屋さんはもちろん、

  「祇園祭のため臨時休業」

です。

ちなみに、鉾町には呉服屋さんや会社が多いのですが、こういったお店や会社も、車が山や鉾で通れないこと、
また祇園祭の準備に追われることから、やっぱり…

  「祇園祭のため臨時休業」

なんです!これでいいんです!

■□円山応挙宅址


四条通と堺町通り(ややこしいですが、”さかいまちどおり”という町名のような通りの名前です)にひっそりと
立っている碑が「円山応挙宅址」です。私は通勤の行き帰りで必ず通るのですが、この辺りによく立っている
「~の碑」と同じくくりで特に注目していませんでした。

  「円山応挙は江戸中期の絵師で、現近代の京都画壇にまで通じる「円山派」の祖である。」
  
京都学の本にも上のような通り一遍の説明しかしていないため、どうしてここを取り上げたのかよく分からなかった
のですが、調べているうちに一つの事実を突き止めました!

  『足のない幽霊を初めて描いた人!』  

なんだそうです!!(諸説あるそうですが…)
なんだ!どうりで取り上げられるわけだ!!これで応挙が(←よびすて)グッと身近になりましたね!

2回に分けてお届けして参りました”京都検定合格のための”旬な京都便りですが、いかがでしたでしょうか。
1級の問題は半端でなく難しいため、凹み気味ですが、楽しく勉強していきます♪

最後までご覧頂きましてありがとうございました。