みなさまこんにちは、林です。
猛暑が続きぐったりとなっていましたが、気が付くともうお盆。
夏ももう少しで終わってしまいます。
みなさまはすてきな夏の思い出ができましたでしょうか。
お盆といえば、京都では大文字が大きな行事ですが、
お盆にまつわる行事はいろいろあります。
「お精霊迎え」をご存じでしょうか。
千本今出川を北に上がると、千本ゑんま堂があります。
京都ではご先祖様の精霊を「おしょらいさん」と呼びます。
1年に1回、おしょらいさんはゑんま様のお許しを得て、家族の元へ帰ってくると言われています。
そのためのお迎えの行事が「お精霊迎え」です。
まずはゑんま様にろうそくとお線香をあげて拝みます。
お塔婆を書いてもらいます。そろそろ亡くなった父が帰ってくるはずなので
戒名を書いてもらおうとしたのですが思い出せず…
俗名でもOKとのことでしたので俗名を書いてもらいました。
地蔵供養池は噴水があがって、なんとも涼しそうです。
猛暑の中、ここのお地蔵さんたちは心地いいでしょうね。
ここにお塔婆を流して、迎え鐘というのをつくと、その音にのって
おしょらいさんが帰ってくるのだそうです。
お塔婆の流し方。
まずは足元にひしゃくで3回水をかけ、
ひしゃくの上にお塔婆をのせて、お水にそっと浮かべます。
そのあとは、ひしゃくで流れをつくって流してゆきます。
ちゃんと迷わずかえってきてよ~
次は迎え鐘
みなさん、ならんで鐘をならしています。
これでおしょらいさんは迷わず帰ってこれるのですね。
お仏壇の扉をあけて待っていることにしましょう。
15日の夕方から16日には再びあの世に送り出す
「お精霊送り」を行うのだそうです。
また、16日には大文字の送り火で帰り道を迷わないよう
お足元を照らしてお見送りするのです。
平安時代、この辺りは「蓮台野」と呼ばれ、平安京の三大風葬地の一つでした。
野原が広がる北のはずれの地で、死体を雨風にさらす風葬が行われていました。
小野篁(おののたかむら)は、祠を建てて閻魔法王を祀り
死者の魂を弔ったと言われています。
死者の魂をお送りし、塔婆供養と迎え鐘を用いて先祖の魂を再びこの世に迎え、
供養をしたのが、現在につながっています。
さあ、おしょらいさんが帰ってきたら
いっしょにおうちで冷たいおうどんでも食べましょうか。
今日は権太呂大人気の冷しきつねを作ります。
ゆでた後はよーく洗って、氷水でしめます。
よーく洗うのがおいしくなるポイントです。
このおあげさんは、口に入れるとじゅわんとお出汁があふれ出て
思わず笑顔になってしまいます。
今日は、ねぎをプラスしてみました。
甘酢生姜に揚げ玉、摺りごまをちらして
権太呂自慢のおつゆをかければ出来上がり。
暑い日には、つるっとたべて大満足できます。
いろんなお話をしながら、ご家族皆様で召し上がって、
楽しい一時をお過ごしくださいね。
それでは、まだまだ暑い日が続きますが、
元気に夏をのりきりましょう!
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(林)