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一乗寺 狸谷山不動院

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2015.11.08

 本堂.JPG

こんにちは、中西です。
今回は一乗寺の狸谷山不動院をご紹介します。

友人からここのお不動さんが何やらすごいと聞きました。
(きちんと説明されて感心したのですが、語彙不足のためスゴイとしか表現できません)
またお詣りするのに階段がきつい、しんどいと聞き、体力試しに行ってみようと思ったのでした。

分かれ道.JPG 詩仙堂.JPG
分かれ道の看板には有名寺社が名を連ねていますが、詩仙堂の前を通り過ぎ、きつい坂道を登りきったところに狸谷山不動院があります。

外国の僧侶.JPG 木漏れ日.JPG
後姿から尼僧さんかと思っていたら男性で中国語を話していました。何に惹かれてここに来られたのでしょうか?
写真の道を歩き進めたら、ある場所からスイッチが切り替わった、もしくは結界に入った?のか空気感が一変しました。
心地よい凛とした空気、清涼感みたいなものが漂っています。

阪神タイガース.JPG
狸谷山の名にちなみ、様々な狸が出迎えてくれます。後ろには往年のタイガースの監督や選手名も見えます。
狸谷山は、本尊・咤怒鬼(たぬき)不動明王から「他抜き」→「狸」と転じたそうです。
たくさんの狸は信者さんたちが置いて行ったもので、「他を抜く」ことから芸能、スポーツ関係者のお詣りが多いとか。

狸色々.JPG 狸下絵.JPG
数年前、狸の絵を描くために信楽に行きましたが、ここに来ればよかったと思いました。
左が狸谷山の狸、右は私が墨で描いた下絵です。イメージが近いでしょ。

健康階段.JPG 階段数.JPG
結構きつい階段が続きます。

続く階段.JPG 階段あと少し.JPG
階段はきつくても狸さんたちが癒してくれます。

道中狸.JPG 狸2.JPG

七福神.JPG 狸谷山.JPG
七福神もいるし、秋が深まるときっと紅葉がきれいです。

山伏1.JPG 山伏2.JPG
遠くから響くほら貝の音が次第に近づき、山伏の一行が現れました。あの階段を息を切らさず吹き続けるとは、修行のたまものでしょうか。

護摩木.JPG 結び紐 正.JPG
実はこの日は「秋まつり」で、ぐるりを取り囲んでいる布は

本堂.JPG
本殿のご本尊・不動明王の右手の剣の先につながっているのでした。
この布に触れながら祈りを捧げる「おつながり参拝」が行われます。

山伏の姿からわかるようにここは修験道の地で、ものすごく簡単に言うと山の霊力を身に付けるため修行する場で、宮本武蔵が修行した滝もあります。建物だけでなく、木々や岩々までもが狸谷山不動院に含まれます。

この日は午後から予定があり秋祭りを最後まで見ることはできませんでしたが、宮本武蔵にまつわる場所に立ち寄りましたので写真でご紹介します。

武蔵案内.JPG

一乗寺下がり松.JPG 決闘の地「一乗寺下がり松」

八大神社.JPG 宮本武蔵.JPG
決闘前、死を覚悟して訪れ、悟りを開いたといわれる「八大神社」。境内にある宮本武蔵像。

「我れ神仏を尊んで 神仏を恃(たの)まず」
祈ることなく決闘後に向かったと言われています。

詩仙堂近辺には見所が多くあります。お時間があれば足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。体力試しをしてみたい方は是非!

本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(中西)