こんにちは、中西です。
今回は一乗寺の狸谷山不動院をご紹介します。
友人からここのお不動さんが何やらすごいと聞きました。
(きちんと説明されて感心したのですが、語彙不足のためスゴイとしか表現できません)
またお詣りするのに階段がきつい、しんどいと聞き、体力試しに行ってみようと思ったのでした。
分かれ道の看板には有名寺社が名を連ねていますが、詩仙堂の前を通り過ぎ、きつい坂道を登りきったところに狸谷山不動院があります。
後姿から尼僧さんかと思っていたら男性で中国語を話していました。何に惹かれてここに来られたのでしょうか?
写真の道を歩き進めたら、ある場所からスイッチが切り替わった、もしくは結界に入った?のか空気感が一変しました。
心地よい凛とした空気、清涼感みたいなものが漂っています。
狸谷山の名にちなみ、様々な狸が出迎えてくれます。後ろには往年のタイガースの監督や選手名も見えます。
狸谷山は、本尊・咤怒鬼(たぬき)不動明王から「他抜き」→「狸」と転じたそうです。
たくさんの狸は信者さんたちが置いて行ったもので、「他を抜く」ことから芸能、スポーツ関係者のお詣りが多いとか。
数年前、狸の絵を描くために信楽に行きましたが、ここに来ればよかったと思いました。
左が狸谷山の狸、右は私が墨で描いた下絵です。イメージが近いでしょ。
結構きつい階段が続きます。
階段はきつくても狸さんたちが癒してくれます。
七福神もいるし、秋が深まるときっと紅葉がきれいです。
遠くから響くほら貝の音が次第に近づき、山伏の一行が現れました。あの階段を息を切らさず吹き続けるとは、修行のたまものでしょうか。
実はこの日は「秋まつり」で、ぐるりを取り囲んでいる布は
本殿のご本尊・不動明王の右手の剣の先につながっているのでした。
この布に触れながら祈りを捧げる「おつながり参拝」が行われます。
山伏の姿からわかるようにここは修験道の地で、ものすごく簡単に言うと山の霊力を身に付けるため修行する場で、宮本武蔵が修行した滝もあります。建物だけでなく、木々や岩々までもが狸谷山不動院に含まれます。
この日は午後から予定があり秋祭りを最後まで見ることはできませんでしたが、宮本武蔵にまつわる場所に立ち寄りましたので写真でご紹介します。
決闘の地「一乗寺下がり松」
決闘前、死を覚悟して訪れ、悟りを開いたといわれる「八大神社」。境内にある宮本武蔵像。
「我れ神仏を尊んで 神仏を恃(たの)まず」
祈ることなく決闘後に向かったと言われています。
詩仙堂近辺には見所が多くあります。お時間があれば足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。体力試しをしてみたい方は是非!
本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(中西)