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夏の京都

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2017.08.13

みなさま、こんにちは。今回のブログ担当蔵元です。

暑い日が続いてますが、お体は大丈夫でしようか?

 

夏の京都、7月の祇園祭も無事に終わり、

いよいよ8月は8月16日に五山の送り火が開催されます。

 

夏の夜空に点火される送り火は「大文字」と言えばご存知なのではないでしょうか?

しかし五山の送り火はその名前の通り5ヶ所ありますので、少し詳しくご紹介していきます。

 

まず点火する時間なのですが、その年によって多少変わるそうです

 

2017年は以下の通りです。※( )内は、場所です。

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 20:00 大文字 (東山如意ヶ嶽)

 20:05 妙法 (松ヶ崎 西山 東山)

 20:10 舟形 (西賀茂船山)

 20:15 左大文字 (大北山)

 20:20 鳥居形 (嵯峨鳥居本曼荼羅山)

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あくまで予定時間ですので参考程度にしてください。およそ5分の時間差で東から西に送り火が灯されます。

 

では、それぞれの送り火について書いていきます。

 

「大文字」

大文字送り火は従来から護摩木に自分の名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が癒るという信仰があり、又消炭を持ち帰って粉末にし服すると、持病が癒るともいわれており、15日から16日にかけて先祖の霊や生存する人の無事息災が護摩木に記されます。

 

 

「妙法」

 

妙法の送り火は「妙」が松ヶ崎西山、「法」は松ヶ崎東山の2ヶ所で点火されます。唯一別れている送り火ではありますがはいますが、問題なく見ることが出来ます。

 

 

「舟形」

舟形の送り火は護摩木の受付を行っている西方寺の鐘を合図に点火が始まります。

 

 

「左大文字」

左大文字の送り火は、以前は岩石が多く火床が掘るのが難しいとされていました。しかし現在ではコンクリートの火床を使用しているそうです。

 

 

「鳥居形」

鳥居形の送り火は、点火方法が大きく変わりました。以前は地面に打ち込んだ杭に青竹を結びつけて立てておき、やがて時間がくると、太鼓を合図にあらかじめ燃やしてある親火の所へ松明をもって走り松明に火を移して各火床の青竹に突きさしていましたが、現在では鉄製受皿火床に松明を突きさして点火します。

 

 

それぞれに現在では点火方法も異なり以前よりも綺麗に見えるような気がします。

 

例年あまり当日の天気がよろしくないのですが、2017年も予報は雨になっています。

多少の雨ではびくともしませんが足下が悪くなる可能性もありますし、何より混雑するのでご覧になられる方はお気を付けて下さいね。

 

蔵元