こんにちは!梅田です。先週もお伝えした方除けのご利益がある「城南宮」の神苑は
季節の花が咲き、四季を通じて様々な表情を見せます。また、この城南宮神苑では
毎年春と秋に平安絵巻がそのまま再現される「曲水の宴」が催されることでも知られています。
今回の旬な京都便りでは、そんな城南宮神苑の夏の表情をお伝えします。
春は「枝垂れ桜・藤・菖蒲」、夏は「蓮」、秋は「紅葉」、冬は「雪景色」と一年通じて楽しむことができます。
社務所ではかわいいランドセルのお守りが売っていました。今の子供さん達は私達の子供の時と
違って、カラフルな色のランドセルで学校に通いますが、それは”ランドセルお守り”にも言えるようです。
蒸し暑さで知られる夏の京都ですが、城南宮神苑はたくさんの木々や竹林もあり、比較的
過ごしやすいんです。
神苑には夏の花「蓮」が今や咲かんと植えられていました。なんでも城南宮神苑では
源氏物語で登場する100種の草花が植えられてもいるんです。
毎年春と秋にはここで「曲水の宴」が行われます。曲水の宴とは、平安装束を身にまとった
歌人が遣水の傍らに座り、流れてくる盃が自分の目の前を通り過ぎるまでに詩歌を読むもので、
それができなければ盃に入ったお酒を飲むという、平安貴族の歌遊びです。
なんとも優雅な行事なんですね。
そして城南宮神苑内にある「桃山の庭」は緑の庭が広がる庭園で、桃山時代の豪壮な気風を
表現したものなのだとか。ちなみにこの桃山の庭でお抹茶を楽しむことができます。
ちなみにこの日はお抹茶にみかん羊羹を頂きました。平日昼間ということもあり、
お茶席を独り占めです。ウフフ…
お茶席からふと外に目を移すと、借景には「京○ラ」ビル。これはまあ、ご愛嬌というところ
でしょうか。春や秋、曲水の宴など行事が行われるとき以外は比較的マイペースで楽しむことが
できる城南宮神苑。もともとこの地に白河上皇が城南離宮を造り、白河・鳥羽・後白河・後鳥羽上皇が
それぞれ院政を行ったところでもあります。今で言う「副都心」の機能を持った城南離宮が
この「城南宮」。平安時代に思いを馳せ、城南宮神苑を巡るとガイドブックでは知り得ない
京都を体験できそうですね。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。(梅田)