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京都の秋祭りは『ずいき祭』から!

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2011.10.02

こんにちは!梅田です。

今週の「旬な京都便り」は、京都の秋祭りのトップとなる北野天満宮の

「ずいき祭り」をご案内します。

10月1日から5日まで行われるずいき祭りですが、取材したのは1日の午前中。

午後からは、神輿が御旅所まで行列が出発するのですが、午前中はその準備に皆さん、

大忙しといった様子でした。

取材日は絶好のお祭り日和。一の鳥居付近は人影もまばら。’嵐の前の静けさ…’といったところでしょうか

(晴天なんですけどね)。

一の鳥居横ではテレビの取材班も綿密にミーティングをされていました。

この北野天満宮は菅原道真を祀っており、「学問の神様」としてとても有名です。

(私達は「天神さん」と言います。)当時の’切れ者’として名高い道真公にあやかろうと、

祀ってある牛の頭をなでたあと、自分の頭をなで賢くなるおまじない(?)をします。

そのため、牛の頭はちょっと変色というか、他の部位とツヤ感が違うというか…。

天神さんと牛の関係は、「道真公が丑年生まれ」だからとか、「牛に乗って太宰府へ向かった」など、

諸説あるようで、どれが本当なのかはわからないそうです。

楼門の両脇に”ずいき祭り特別仕様”が鎮座して、その時を待ちます。

馬もスタンバイオッケー。間近で見るおっきなお馬さんに地元の園児達も大興奮でした!

行列で実際に使われる盾や剣などを間近で見られるのも’準備中’ならではといったところでしょうか。

ずいき祭りの神輿は3基。これから祭りの名前でもある「ずいき(里芋の茎)」で神輿の屋根が

飾られます。嬉しいことばの「随喜」、めでたいことばの「瑞気」と同じなので、

縁起が良いとされています。

今が準備の真っ最中。神輿を建てるのも力が入ります。

「チリリリン!」かわいい鈴がアクセント。ちょっと遊び心を感じます。

行列には早い時間帯でしたので、祭りの様子は境内にあった写真で(ゴメンナサイ)。。

屋根のところが”ずいき”なのがわかりますか?

そして、私が天神さんを訪れたら必ず買う、門前の「あわ餅」屋さんへ。

本当は「澤屋」さんという屋号があるようですが、ほとんどの人は「あわもちやはん」としか

言わないような…。私も今回ブログにのせるために調べて初めて屋号を知りました!?

注文を聞いてから、左にいる方(手しか映っていませんが、実はおばあさんです)がお餅を

ちぎったかと思うと、おもむろにこのおっきな器に「ビュン!」と投げ入れます。

そして、器にぺたんと張り付いた餅を右の方(おばさん)がやさしく丸め、あんで包み折に入れます。

それがこちら。とても手で丸めたとは思えないような丸さで、しかも大きさも均一。

しかも餅つきのように「エイヤッ!」とかいうかけ声があるわけでなく、おばあさんが淡々と

お餅を投げ入れたかと思うと、それに応えるようにまた、おばさんがこれまた淡々と餅を丸める。

自然で阿吽の呼吸。まさに名人芸と言えましょう。このお餅を作る所作を見るために

買いに行くようなものです。次は動画でご紹介できればなあ。などと思いながら、素朴な

甘さのお餅をほおばりました。

最後までご覧頂き、ありがとうございます。(梅田)