本日は、中西が家の近くの「伏見稲荷」をご案内します。
伏見稲荷大社は、全国の稲荷神社の総本宮で、1300年の歴史があると言われています。
狛犬ではなくて、狐です。
伏見稲荷の建物は、ジョークで「京都人が先の戦と言っている」という「応仁の乱」で焼失しています。
この楼門は、天正17年(1589年)豊臣秀吉の造営とされています。
お馴染の「千本鳥居」を抜けると、奥社に到着です。
ここにあるのが「おもかる石」です。(石灯籠の上の石)
願い事を祈念し、持ち上げた時自分が予想していたよりも軽ければ、願いが叶い、
重ければ叶わないと言われています。結構重いです。
さて、ここからお山を登っていくことにします。
ちょっと見晴らしのいい「四つ辻」で一休み。
広い敷地の茶色い建物が「龍谷大学」、その向こうには名神高速が見えています。
稲荷山は東山連峰の南端で「京都一周トレイルの東山コース」の出発点です。
山伝いに清水寺の辺りまで行くことができます。
私が歩いたのはもう10年以上も前のことですが、歩きやすいコースでした。
お山一周コースもここから始まります。
稲荷山は、ラグビーで有名な伏見工業高校がトレーニングした場所で、走っている人とすれ違うこともありますし、最近では「山ガール」も見かけます。
標高233メートルと聞いて「な~んだ、そんなもの」と思いますが、233メートルは侮れません。
普段あまり歩かない人は筋肉痛になりますよ。
ひたすら階段を上ります。
狐が逆立ち?天から使いに下りてきているのでこんな形だそうです。
いろんな顔の狐の絵馬。これを見ていると自分でも描きたくなります。
稲荷山は色々な神様が祀られています。
眼力社、おせき稲荷、脳天大神、大学大神、腰神不動明王などもあります。
願いの内容が想像がつく名前ですね。
また滝がいくつもあり、修行の場となっています。
滝の写真も何枚か撮ったのですが、写真が多くなりすぎるので割愛しますね。
今もお山巡りが行われ、多くの方がお参りしている稲荷山は、
古くから、神聖なお山として崇められていたようです。
近所の人の話では、もともと藤森神社があり、伏見稲荷に場所を貸してあげはったのだそうです。
貸してあげはったのは、千年以上も前の話ですが、言い伝えとして今も語られています。
私も稲荷学区に住んでいますが、この辺りの住民は稲荷より遠くにある藤森神社の氏子で、昔は藤森神社が近くにあったからと聞いています。
古書にそのような記載があるそうですので、地元の言い伝えは軽視できません。
藤森神社は、伏見稲荷よりも更に500年さかのぼり、1800年の歴史があると言われています。
日本書紀に記載がある、京都で最も古い神社の一つです。
ここまでくると、もう想像ができない年月ですが、1000年以上も前の話が地元に伝わっているというのはスゴイことだと思います。
次に夜の稲荷をご紹介します。
表参道
本堂
記念行事でライトアップされた千本鳥居。
ライトアップ終了後の千本鳥居。
記念式典の(10/8から10/11)の最終日のイベントに何とか間に合いました。
舞台で歌っているのは、瀬口侑希さん。
千本鳥居を舞台にした「千年の恋歌」で、色鮮やかな衣裳が目を引きます。
彼女の歌声に「侑希ちゃーん」の声援がかかっていました。
稲荷山は、家が近いこともあり、散歩の延長感覚で時々歩きに行きます。
参道から御山巡りまでで約2時間。
異界とはいいませんが、不思議な感覚を覚える「稲荷山」をぜひ体感してみてください。