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洛西 大原野神社

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2011.11.20


こんにちは、中西です。
今日は紅葉の隠れた名所、大原野神社をご案内します。

11月も半ばになると「紅葉」が気になります。
今年は遅れていると聞いていますが、さてどんなものかと
「大原野神社」に行ってみました。
例年なら11月半ばくらいから見ごろを迎えます。
こちらが「一の鳥居」です。



参道に足を踏み入れると、歴史ある神社であることが伝わってきます。



二の鳥居です。紅葉の頃はさぞかし美しいことと察せられます。



奈良の「猿沢の池」を模して造られた「鯉沢の池」。




手水場には巻物をくわえた「鹿」がいます。




三の鳥居。七五三のお参りを済ませた人たちが帰っていきます。



三の鳥居の向こうに見えるのが拝殿です。



伏見稲荷は狐、鞍馬寺では虎の狛犬でしたが、ここには巻物をくわえた鹿がいました。
左は雌鹿、右は雄鹿です。






神の使いが「鹿」というと思いだすのは、奈良の春日大社ですが
ここは、春日大社の分霊を祀ったところ、別名「京春日」とありました。

桓武天皇の妃(藤原氏)が建てたもので、藤原氏の家に女の子が生まれると、
その子が皇后・中宮になれるようにと当社に祈願し、
祈願通りになると行列を整えて当社に参詣することが通例となっていたそうです。
中宮彰子が本社に参詣した際には、紫式部もお供したと神社のホームページに記載がありました。

この近くには「花の寺」と呼ばれる「勝持寺」もあります。
道の途中で、秋の景色に出合いました。




干し柿作成中。まだ皮をむいたばかりのようなの柿が吊るしてあります。



勝持寺は、西行法師が出家した寺で、1株の桜を植えて吟愛していたことから
その桜を「西行桜」と呼び、花の寺と呼ばれるようになったそうで、桜の名所として知られています。
歴史は古く、680年創建とされていますが、もともとの建物は「応仁の乱」で焼失しています。




市内の西の端から東の端、北から南まで、多くの建物が「応仁の乱」で失われていることに驚きます。
11年もの間京都で内戦とありますから、いかに大きな破壊的な戦であったかが想像できます。
人の世むな(1467)しい「応仁の乱」と覚えておいてくださいね。


本堂の前に紅葉発見!木々はまだ青々としているので紅葉は探す対象となっています。



鐘突堂の辺りも少しだけ秋景色です。




仁王門。応仁の乱から焼失を逃れた唯一の建造物です。写真は裏側から撮ったものです。



洛西は京筍の産地で、手入れされた竹林が広がっています。



また富有柿の産地としても有名で



柿農園が、道の両側に広がっています。



桜の頃には「掘りたて筍」が並び、紅葉の頃には「もぎたての柿」が並びます。
私も立ち寄り、柿だけでなく、大根、蕪、小芋、水菜、九条ねぎなどをどっさり買い込みましたが
冷蔵庫に入りきらず、せっせと調理しています。
計画的な買い物って大切ですネ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。(中西)