株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

「権太呂の厨房から」『春萌え』

権太呂社長 藤本和洋のブログ

2012.03.17

紙面が限られたDMや、WEBのショッピングページだけでは、お伝えしきれない、

『作り手のモノ作りに対する、「こだわり」や「思い」』をお届けするのが、

この「権太呂の厨房から」。

今回は調理主任小田が担当した、『春萌え』についての思いや、形にするまでの苦心を

振り返って、カタログ同封のご挨拶状にしたためた文章を紹介致します。

    

  「山笑う」のどかな季節を迎えようとしております。
  
  今回お届けの春増刊号より私が担当した「春萌え」をご紹介致します。
  
  
  「春萌え」でまず考えたのが、春の本当の贅沢とは何だろうと、
  
  スタッフ一同で話し合いの場を持ちました。
  
  結果、尊い大地の恵に感謝するという、原点回帰の方向性で
  
  スタート致しました。
  
  
  「春の摘み草」に於いては、山菜料理は山の民の「食生活の糧」、
  
  摘み草料理は「事・料理人の仕事」と捉え、大宮人の風雅な心を
  
  もって創作調理にあたりました。
  
  大切にしたことは、春の苦み、色彩、食感を活かすこと。
  
  調理法では、「ぬた和え」「塩焼き」「蕗のとう味噌添え」「白和え」
  
  「塩ゆで」と個々の素材の風味、持ち味を活かすよう調理致しました。
  
  
  素材はタラの芽、わらび、うるい等、八種を用い、五枡の端正な小箱を
  
  設え、見た目にも愛らしく盛り付けました。
  
  小箱のふたを開けた瞬間をお楽しみください。
  
  
  皆様の春の食卓の前菜として、又ちょっとお洒落な春のおもたせとして、
  
  ご活用頂けたら幸いです。

                                 京都権太呂 調理主任 小田健一郎