紙面が限られたDMや、WEBのショッピングページだけでは、お伝えしきれない、
『作り手のモノ作りに対する、「こだわり」や「思い」』
をお届けするのが、この「権太呂の厨房から」。
今回は春の訪れを鍋で感じられる春の季節鍋、『新筍鍋』を
取り上げます。今年の春は冬を思わせる肌寒い日がまだまだ多く、
鍋ものなどのあったかいものが恋しく感じられます。
「あったかな春よ、早く来い!」という希望も込めて、
ご案内致します。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 目次 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◆ 鍋の中で踊る春具材
◆ 料理長オススメ!新筍鍋の楽しみ方
◆ ~新筍鍋~ 作り手の想い
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『新筍鍋』について、担当・大森料理長に話を聞きました。
梅 早いもので、今年も『新筍鍋』をご紹介する季節になりましたね。
大 四季の移ろいは常にありますが、「冬から春」というのが、
一年で一番待ち遠しいのではないでしょうか。なので、盛り込む具材も『春』を
テーマにしています。
梅 「菜花」や「ふき」など、春らしい具材を楽しめるお鍋ですが、主役は
なんといっても『新筍』。ちなみに産地はどこなんでしょうか?
大 九州と徳島です。四国や九州といった日本の中でもあたたかい地域のものだと、
”少しでも早く”手に入るからなんです。
梅 季節を先取りする形で皆様にお届けしたいですものね。今年の冬から春にかけては
記録的な寒さが続いて、お彼岸を過ぎても冬のような寒い日もありますから、
「春をお届けしたい」という思いは例年以上ですね。
大 そうなんですね。そして、それがうちの看板商品「京風うどんすき権太呂鍋」との
違いになるんです。
梅 と言いますと?
大 「京風うどんすき権太呂鍋」は一年を通じてお届けできる、鍋料理の極みですが、
春限定でお届けする”季節鍋”としてご紹介する「新筍鍋」だからこそ、季節感を
盛り込むことができるんです。
梅 なるほど!では具体的に新筍鍋の具材で季節感を感じるところはどんなところでしょうか。
大 ■主役の「新筍」は香り、食感
■菜花は色鮮やかな緑、黄色が映える花の見た目と、ほろ苦さ
■ふき特有の香り
■桜を練り込むことで香り広がる桜真蒸(しんじょう)
■花見団子に見立てた三色蒲鉾
新筍の他にも、色鮮やかな春具材をカゴ盛りでご用意。春ですね~
といったところでしょうか。見て、食べて、香りを楽しんでと、鍋から漂う季節感を
ぜひ堪能して頂きたいですね。
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大 実はですね、ホームページやDMで案内していない、新筍鍋のオススメの楽しみ方があるんですよ。
梅 えっ!?それってなんですか、教えてください!
大 新筍はその鮮度を保ち、見た目も楽しんで頂こうと、皮付きのままでご用意しております。
なので、筍の先端部分の内側には薄くて柔らかい「姫皮」があります。これを、
細かく刻んで〆の雑炊に入れてみてください。「シャキシャキ」とした食感と、香りを
お楽しみ頂ける「春のお雑炊」になります。
梅 筍の美味しさを余すところなく楽しめるんですね。ちなみに「姫皮」って、薄い皮が
何重にも重なっていて、それを「十二単」に見立てて「姫皮」というらしいですね。
大 竹だけに「かぐや姫」を連想して付けられたのかもしれませんね。そんな名前一つとってみても、
先人の春を愛する思いが感じられますね。
梅 今回の新筍鍋ですが、お客様にどのようなシチュエーションでお召し上がり頂きたいですか。
大 この新筍鍋をご紹介する時期が丁度、3月から4月にあたるので、卒業や入学、そして就職など
人生の節目と言える時期と重なります。そんな新スタートを切る方のお祝いの席や、ご進物として
ご利用いただけると嬉しいですね。春の鍋をみんなで囲んで、ワイワイと賑やかに、
鍋をつついてもらいたいものです。
梅 お客様に楽しんでもらうために工夫した点はなんでしょう。
大 「手間を惜しまずに、おもしろさを残しておく」ということですね。
新筍はその存在感や季節感を感じて頂きたいので、皮付きでご用意するのは先程お話しした通りですが、
皮付きのままでご用意すると、皮をとった筍を用意するのに比べて何倍も手間がかかります。
しかし、そこはあえて皮付きのままの筍をお届けすることで、お客様に”春もお届け”
できると考えています。
梅 単に美味しいというだけでなく、京都の料理は季節感が大切ですものね。
大 京都には、「旬を活かす」ことに面白さを見出す文化が根づいていますから。
梅 なるほど。本日はありがとうございました。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
『新筍鍋』の詳細についてはコチラから