紙面が限られたパンフレットや、WEBのショッピングページだけでは、お伝えしきれない、
『作り手のモノ作りに対する、「こだわり」や「思い」』
をお届けするのが、この「権太呂の厨房から」。
今回は、8月限定のトマトを主役にした、
『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』『ピリ辛 トマトつけ麺』『イタリア風 トマトソースうどん』
の3種をとりあげます。
今回は、『ピリ辛 トマトつけ麺』をご案内致します。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 目次 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◆ 実は純和風!?特製「トマトつけ麺」
◆ 「自家製 中華麺」にもこだわり抜いて
※「権太呂の厨房から」
『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』
『イタリア風 トマトソースうどん』
もあわせてご覧ください。
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『ピリ辛 トマトつけ麺』について、担当・西尾に話を聞きました。
梅 夏野菜の主役「トマト」を題材に、今回3種類の料理が完成しましたが、
そのうちの一つ、「ピリ辛 トマトつけ麺」はどういった経緯で形になったのですか?
西 『トマト特集』で麺料理を3品作ろうということになり、「日本」「ヨーロッパ」「アジア」を
イメージして、それぞれの国や地域を象徴するものを一品ずつ制作することになったんです。
西尾さんは「究める」ことにかけては権太呂一。まさに“職人気質”です。
梅 それで、「ピリ辛 トマトつけ麺」は”アジア”のジャンルにあたるわけですね。
ではまず、主役のトマトの持ち味を引き出した「トマト麺つゆ」について聞かせてください。
西 トマト麺つゆを作る上で一番気を遣ったのが“麺との相性”です。つゆの「濃さ」や「粘り」が
麺に程よく絡んでいかないと、つけ麺つゆが美味しくないんです。
梅 一緒に口にはするけれど、麺とつゆは別々。これって、「ざる蕎麦」や「せいろ蕎麦」を食べるのと
同じスタイルですね。
西 確かにそういう意味では、初の試みではあっても特に違和感はなかったですね。ただし、扱っているものが
「トマト」や「中華麺」と、全く別物なわけですから、一度頭の中をクリアにして取り組みました。
梅 トマト麺つゆの味の特徴を教えてください。
西 アジアをイメージしたメニューと先程話しましたが、実は「和」の要素をしっかりと残しています。
例えば、味のベースはざる蕎麦などの麺つゆに、「味噌」「ごま」といったものを加えた”純和風”のもの。
それに、生のトマトとトマトピューレの酸味、コチュジャン(韓国の唐辛子味噌)などの辛みとが一体となって
深みのある味わいとなっています。
梅 なるほど!特製「トマトつけ麺」の”特製”たる所以ですね。
梅 それともうひとつ、「ピリ辛 トマトつけ麺」のもうひとつの目玉がこの「自家製 中華麺」ですね。
うちの商品で販売している「ひとしる老麺」の麺ではだめだったんですか。
西 老麺の麺はラーメンのようなスタイルで食べるのには適しているんですが、
■ピリ辛トマト麺つゆにつけること
■真夏でも食欲を増すような、風味を残した麺にしたかったこと
■つゆによく絡むこと
を考えていくうちに、「よしっ!自分で作ってみよう!」と思ったんですよ。
梅 職人肌の西尾さんらしいですね。でも、中華麺を作るとなると、やはりご苦労が多かったのでは…。
西 多いなんてもんじゃないよ(笑)。うどんやそばと違って、いろいろな特徴のある粉を
何種類も混ぜて麺にする訳で、ひとつの粉の量を変更しようとすると、バランスをとるために、
他のものまで最適な量を考慮する必要がありました。
梅 随分と難しい話ですね。
西 ひとつどころを極めるうどんや蕎麦の麺に対して、それに「幅」が加わったのが、中華麺といったところ
でしょうか。今回、有名ラーメン店に卸している製粉会社の方にご協力を頂いてここまできましたが、
うどん・蕎麦と同様に奥の深い世界だと感じ入りました。
梅 だからこそ、西尾さんの職人魂に火が付いたんですね。
西 いつも以上に苦労しましたが、なかなか「ウン」と言わないうちの社長が「これは美味いね!西尾君!!」と
絶賛したほどいいものに仕上がりました。ぜひ、苦心の末できあがった「ピリ辛 トマトつけ麺」を
みなさんにもご賞味頂きたいですね。
梅 ありがとうございました。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
※ 今回、「権太呂の厨房から」でとりあげた3種の麺料理の商品ページはこちら