紙面が限られたパンフレットや、WEBのショッピングページだけでは、お伝えしきれない、
『作り手のモノ作りに対する、「こだわり」や「思い」』
をお届けするのが、この「権太呂の厨房から」。
今回は、8月限定のトマトを主役にした、
『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』『ピリ辛 トマトつけ麺』『イタリア風 トマトソースうどん』
の3種をとりあげます。
今回は、『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』をご案内致します。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 目次 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
◆ カレーに負けないトマトの存在感!
◆ 「トマト」「茄子」の『賀茂』コンビ
※「権太呂の厨房から」
『イタリア風 トマトソースうどん』
『ピリ辛 トマトつけ麺』
もあわせてご覧ください。
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『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』について、大森料理長に話を聞きました。
梅 『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』をはじめとする、8月限定のトマトを使った三種の麺料理ですが、
企画したいきさつを教えてください。
大 今まで夏の商品は「スタミナ」や「辛さ」を第一に考えて商品企画をしていましたが、今年は
旬の食材をまず念頭に置いて企画立てをしました。そこで浮かんだのが、夏の太陽を浴びて甘味・酸味が
ギュッと濃縮された「トマト」。トマトを”ドン”と中心に据えて、そこから「和」「洋」「中」の要素を
取り入れた今回の三品ができあがりました。
梅 なるほど!今回はそのうちの「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」についてお聞きします。茄子もトマトも
夏のカレーにはなくてはなりませんね。
大 夏野菜の代表と言えるのが「茄子」であり、「トマト」ですからね。でも、カレーの味自体が個性が強く、
前面に出てくるものなので、「茄子」も「トマト」もその存在感を出すのが難しいんです。
梅 「カレーの味が勝ってしまう」んですね。
大 そうなんです。そこで注目したのがトマトの『酸味』なんです。カレーには酸味が少ないため、じっくりと時間を
かけて作った自家製トマトピューレを合わせたら、これがいい感じに仕上がったんです。
梅 でも、その「カレー」と「トマトピューレ」とをつなぐ、”あるもの”があったからこそ、完成度が高まったんですよね。
大 そう、その”あるもの”とは店の命である出汁、「一汁」なんです。味のまとめ役に「一汁」は必須でした。
梅 いろいろなところで「一汁」が活躍しますね。
大 「うどん屋さんのカレーうどん」はカレーにお出汁を利かせた独特のジャンルなので、「カレー」と
「出汁」は元来よく合うものです。それに夏らしい爽やかなトマトの酸味がきいた”夏のカレーうどん”は、
期間限定のベストな組み合わせだと思いますよ。
梅 暑くて食欲がない時でも「辛いもの」や「酸っぱいもの」なら食べられたりしますものね。
絶妙の「辛味」と「酸味」のある『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』を、ぜひお召し上がり頂きたいですね。
梅 そして、この「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」では、賀茂茄子もいい仕事をしていますね。
大 今では全国的に知られる京野菜の賀茂茄子ですが、大きく丸々と育った賀茂茄子は、油との相性が
抜群で、「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」でも素揚げにした賀茂茄子を入れています。
そして実は、「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」のトマトに秘密があるんですよ。
梅 賀茂茄子と同じ産地の「上賀茂産トマト」なんですよね。
大 その通り。茄子とトマトの『賀茂コンビ』です。「地産地消」という言葉がありますが、産地が同じだと
土や水が同じのため、具材同士の相性がいいんです。
梅 なるほど。ところで、賀茂茄子に比べて、「上賀茂産トマト」は、あまり聞きませんがどんな特徴がありますか。
大 「上賀茂産トマト」は瑞々しく、やさしい味わいが特徴です。また、やさしい味なので、賀茂茄子や
カレー出汁にもよく合います。「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」に使うトマトとしては最適ですね。
梅 ”やさしい味”とは言っても、じっくりと時間をかけて作ったトマトピューレがあるから、存在感はしっかりと
ある訳ですよね。
大 そうなんです。「適材適所」と言いますが、素材の持ち味を引き出してあげるのも私達の仕事です。
梅 この「賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん」はお取り寄せに先行して、百貨店のお中元ギフトとして販売していましたが、
お召し上がり頂いたお客様からの問い合わせもたくさん頂いてます。夏限定の『賀茂茄子のとまと煮 加里伊うどん』、
ぜひお楽しみ頂きたいですね。ありがとうございました。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
※ 今回、「権太呂の厨房から」でとりあげた3種の麺料理の商品ページはこちら