株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

「権太呂の厨房から」 『新蕎麦すき』

権太呂社長 藤本和洋のブログ

2011.09.26

 

紙面が限られたDMや、WEBのショッピングページだけでは、お伝えしきれない、

  『作り手のモノ作りに対する、「こだわり」や「思い」』

をお届けするのが、この「権太呂の厨房から」。

新蕎麦のこの季節に毎年ご案内している蕎麦すきが、今年は

『新蕎麦すき』として、蕎麦、出汁、具材の全てにおいてリニューアル!

今回は新しくなった『新蕎麦すき』を取り上げます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  目次  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ◆ 『蕎麦すき』リニューアル!それは「蕎麦」のため

 ◆ では『出汁』は?

 ◆ では『具材』は?


 ≪余録≫ 「権太呂の撮影現場から」
   
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 『新蕎麦すき』について、担当・西尾に話を聞きました。

  ◆ 「蕎麦すき」リニューアル!それは『蕎麦』のため

      
梅  今年、蕎麦すきがなぜリニューアルされたのですか。

西  一年に一度、新蕎麦が楽しめるこの時期に、単に収穫されたばかりの蕎麦粉を新蕎麦として

   お召し上がり頂くのではなく、製法も一から見直して、『新蕎麦だからこそ』お楽しみ頂ける

   ものをお届けしたいと考えたんです。
   

梅  今回のリニューアルは、まず『蕎麦へのこだわり』から始まったんですね。

西  そうなんですね。「新蕎麦をどうすればより美味しくお召し上がり頂けるか」が出発点でした。

   その上で、新蕎麦の存在感を楽しんで頂けるよう、まずは蕎麦が昨年までと大きく変わりました。


    1≫新蕎麦を殻を含め、丸ごと粗く引いた「挽きぐるみ」に
    
    2≫丹念に手ごねし、手切りに
    
    
   この二点ですね。
    
    
梅  いうなれば、「田舎そば」のような感じになるのでしょうか。なるほどそれなら、”存在感アリ”ですね。


西  そうなんですね。蕎麦にそれだけの力を持たせたからこそ、他の具材や特製出汁に負けない

   ものが出来上がったんです。かかる手間はずいぶんと増えましたが、おかげで納得いく
   
   蕎麦になりました。
   
   
梅  ところで、蕎麦は「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」のいわゆる”三たて”が美味しいとされていますが…。

西  蕎麦の理想として「三たて」が良いのは当然なんですが、私達がお客様にお届けするのは、

   通販という性質上、「打ちたて」ではなく、”一日”という時間が経過したもの。だからこそ、
   
   お客様がお召し上がりになる(茹で上げる)時に、最善の状態であるよう、加水しています。
   
   そうしたことも頭の片隅にでもおいて頂ければ、今回の『新蕎麦すき』をよりお楽しみ頂けるのでは
   
   ないでしょうか。

      
梅  今回は蕎麦が主役ですから、蕎麦へのこだわりはすごいですね!ところで、その蕎麦を楽しむのに

   必要不可欠な「出汁」についてはいかがでしょう。
   

                                     
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 ◆ では『出汁』は?

西  昨年までの蕎麦すきは”うどんすき”と同じ出汁でした。蕎麦をフルモデルチェンジしたのに、
   出汁がそのままというのでは…。新蕎麦との相性が抜群の出汁作りにチャレンジしようというのは、

   自然な流れでした。
   
   
梅  なるほど、車で言うとエンジンを変えれば足回りも変えないと、そのポテンシャルが発揮できないというような

   ものですね。
   
   
西  その通り!そこで考えたんです。「鴨せいろ」が蕎麦通の方が好んで召しあがる蕎麦の楽しみ方だとすれば、

   「鴨せいろ」のつゆをベースに出汁作りをする必要がある。鴨せいろのつゆを鍋に仕立てると

   面白いんじゃないか。そう考えました。


   
   
梅  蕎麦はできた。出汁も進化を遂げた。

西  全てがつながって一つのものが完成するというのは、なににおいても同じなんですよ。


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 ◆ では『具材』は?

梅  蕎麦よし。出汁もよし。では、次に鍋を彩る具材選びになりますね。

   ところで、『軍鶏』というのは意外な印象を受けました。

西  軍鶏は引き締まった肉質が特徴なんですね。脂肪分が少なくサッパリした味で、

   たいへん味が濃く、うまみがある鶏なんです。鴨肉と同様に軍鶏もこの出汁によく合うんです。
   
   一度この軍鶏肉をお試し頂きたいですね。


   
   
梅  それにきのこもバラエティに富んでいますね。

西  椎茸、しめじ、えのき茸などはもちろんのこと、はなびら茸、舞茸といったものもご用意しました。

   「収穫の秋」を感じて頂きたいのと、蕎麦や出汁とのバランスを考えてのことなんです。

梅  と、言いますと…。

西  上でお話ししてきたように今回の蕎麦や出汁には、それぞれに「力」、言いかえれば「存在感」があります。

   それに勝るとも劣らないものを具材にも求めたわけです。「味」「香り」「食感」「形」「色どり」など、
   
   決して蕎麦や出汁に負けないぞ!という思いの表れが「軍鶏」であり、「きのこ」なんです。

梅  そうだったんですね。でも、それだけのものを作るとなると、“生みの苦しみ”が多かったのでは…。

西  どちらかといえば”生みの苦しみ”というより、”生みの楽しさ”と言った方が良いかもしれません。

   蕎麦を例に挙げれば、「鍋にした時にもっとも美味しい蕎麦とは?」という自問自答に始まって、
   
   それが具体的に挽ぐるみの「粗さ」「配合」「加水量」「麺の太さ・切り方」など、いろいろなパラメーターを
   
   替えては違うパターンを試してみて…。という繰り返しでした。

   
梅  権太呂一の職人肌の西尾さんらしいコメントですね。

西  それが、苦しみではなく、楽しいんです。思っていた通りの結果が出た時は、「よしっ!これだ!」と思わず、

   叫んでしまいましたよ。試行錯誤している時が一番楽しいのかもしれませんね。

梅  ありがとうございました。

 ≪余録≫ 「権太呂の撮影現場から」

DMやホームページなどの写真は、権太呂のスタッフが制作のプロの方と相談し、作ります。

ここでは番外編として、その撮影現場の模様をお伝えします。

今回は「新蕎麦すき」の出汁の撮影を取材したのですが、撮影には制作会社の方に加え、

社長の血脇や、調理担当者も撮影に参加します。

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撮影現場は真剣そのもの。一歩現場に足を踏み入れると、張りつめた空気が

伝わってきます。



撮影には西尾さんも参加し、作り手の思いを撮影のプロの方と一緒に表現します。



こちらに背を向けてモニターを見ているのは血脇社長で、その横の方は撮影スタッフの方。

DMのコピーやレイアウト、写真のイメージなどは社長自らが考案します。自分の思い描く

イメージをカタチにするため、撮影スタッフの方と綿密なチェックを行うんです。


そして、出来上がったのがこの写真。どうですか?こんな出汁で鍋を食べたら、さぞ…。

という、想像と期待がふくらみますね!

最後までご覧頂きましてありがとうございました。

    『新蕎麦すき』の詳細についてはコチラから

          

                 
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