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権太呂ブログ

北野天満宮 梅と狛犬

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2013.03.03

 

こんにちは、中西です。
風の冷たい日が続き、例年より遅れ気味ですが、そろそろ梅も咲くのではと「北野天満宮」に行ってきました。

早咲きの梅がポツポツほころび始めていました。

梅園の中の早咲きの梅は、もう少しで見ごろですが、これはほんの一部で

ほとんどはまだ蕾さえ固くすぼんでいました。

梅と同じく、春を待つ人たち。
菅原道真公を祀る「北野天満宮」は、学問の神様として有名です。
最善を尽くして後は神様に「運」を願います。
受験もいよいよ終盤ですね。

さて、本日のブログですが、梅の見ごろにはまだ早いので、「狛犬さんたち」をご紹介します。

一の鳥居前で出迎えてくれるのが、こちらの「狛犬」です。
京都で一番大きな狛犬で全長約5メートル、画家竹内栖鳳の考案によるものです。

こちらは右側にいる獅子

一の鳥居をくぐってすぐの「影向松」の前にも駒犬

そして次々と狛犬が姿を現します。

実はここは京都で一番大きな狛犬がいて、数も一番多いのだそうです。(12対)

 

メタドラ(ゲーム「パズドラ」に出てくる強化合成用モンスター)に似ているような気がするのは
ゲームのやりすぎでしょうか。

なんか可愛い!
スタッフの一人が「お蝶夫人(エースをねらえ!)の髪型みたい」と言ってました。
縦ロールの巻き毛で、口を大きく開けています。

そしてこちらは口を閉じ、立派な角があります。
「狛犬」ってこんなに大きな角があったかなと思い、調べてみました。

古代オリエント説やインド起源説もありますが、もともとはライオンのようです。(おおざっぱな説明)
中国経由で日本に伝えられましたが、「駒犬」は日本独特の想像上の霊獣です。

右の口を開けた「阿像」が「獅子」で、左の口を閉じた「吽像」が狛犬。
一対で狛犬という形がもともとの形でしたが、時代と流行とともに姿を変えていき
現在では、左右ともに獅子風の角がない形が多いようです。

梅に縁が深い北野天満宮の神紋は「梅」で、狛犬の右に写っています。

彫り物にも想像上の動物がいます。
この鼻の長い動物は「象」ではなく「獏(ばく)」。巻き毛が特徴です。

鳥もずいぶん見かけました。

また丑年生まれの菅原道真公には、牛にまつわる由緒、縁起が多いことから
神の使いの牛の像がたくさんあります。

神の使いの動物たちは、神社によっては「狛犬」に代わって、本尊を守っています。
以前撮った写真があるので、少しご紹介します。

大豊神社の「狛鼠」

 

大豊神社内の「鳶(トビ)」と「猿」

 

伏見稲荷山中の「天龍」と「地龍」

 

春日神社の狛鹿

鞍馬寺の「狛虎」の「吽像」は迫力満点です。
手持ちの写真がないのですが、お稲荷さんには狐がいますね。
干支に関係のない動物もいますが、それぞれの干支の年にお詣りに回る人も多く、
鞍馬寺も寅の年は大勢の人がお詣りに訪れると読んだことがあります。

梅の花のつもりが、最後は動物編になってしまいましたが、来週は別の場所の梅をご紹介いたします。
本日は最後までお読み頂きありがとうございました。(中西)