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龍馬とおりょうの武信稲荷神社

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2018.07.07

こんにちは!松本です。

 

今回私は「武信稲荷神社」へ行ってきました。

 

こちらは大宮四条駅から徒歩で5分ぐらい、三条商店街のすぐそばにあります。

 

 

 

武信稲荷神社は平安時代この近くにあった藤原氏の学問所勧学院と医療施設延命院の守護社として、右大臣藤原良相により創建されたと伝えられています。

 

 

境内には大人が両手を使っても抱えきれないほどの大きなご神木であるエノキがあり、樹齢は約850年と言われています。

またこのエノキは平重盛が安芸宮島の厳島神社からな液を移し植えたという伝承も。

苔むした表皮は長い歴史と荘厳さを感じさせます。

 

その大木のすぐ前には、平成25年に折れて落下した大枝をつかった、チェーンアート世界チャンピオンの手によるアート作品が飾られています。

 

 

 

今回訪れたのは幕末の志士、坂本龍馬に縁のあるところだと聞いたためでした。

こちらのエノキにはこんな逸話が伝わっています。

 

この神社の南には六角獄舎という牢獄があり、そこに坂本龍馬の妻であるおりょうの父が勤王家の医師だった為、捕えられていました。

ふたりは父を案じて何度か共に訪れますが、直接会うことが難しい為、おりょうと龍馬はこのエノキの上から様子を探ったといいます。

その後、龍馬は命を狙われ身を隠し、おりょうは龍馬の身を案じ過ごしていました。

そんな折、おりょうは二人で何度も訪れた武信稲荷神社のエノキを思いだして訪れたところ、そこには龍馬独特の字で「龍」の字が彫られていました。龍馬がまだ京都にいることを知ったおりょうは共通の知人を訪ね、二人はその後再び出会えたといいます。

 

ご神木には「龍」の字が彫られたあとは残っていないそうですが、なんともすてきなエピソードです。

また、当時六角獄舎があった場所には、現在マンションが建てられ、入口に石碑が建てられています。

 

 

 

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。(松本)