株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

雨庭

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2018.08.05

こんにちは。調理部長の小田です。

 

今回は珍しい庭を紹介します。

 

 

場所は四条堀川。

雨庭とは地下に降った雨水を下水道に直接放流水することなく一時的に貯留し、ゆっくり地中に浸透させる構造を持った緑地のことを言います。

修景・緑化の推進の他、雨水流出抑制、水質浄化、ヒートアイランド現象の緩和などの効果が期待されています。

京都の寺社では、この雨庭機能を取り入れた美しい庭園が古くから造られてきたそうです。

 

ところで皆さん、貴船石をご存知でしょうか。

貴船石は、京都を代表する銘石の一つで、鴨川の上流部にあたる貴船地方で産出された川石です。

かつて貴船が海の底であった時代に海底火山活動によって流れ出した溶岩が冷え固まってできた石で、紫色や緑色のイメージが定着していますが、青・グレーなど多様な色合いがあります。

庭石として用いられてきましたが、今日では産出されておらず大変貴重なものとなっています。

 

この雨庭では、貴船石の他、京都近辺の山から産出した山石を多く使用しています。

山石は京都の庭園で古くから用いられており、金閣寺や龍安寺の庭園で使われている景石の多くもこの山石と言われているそうです。

 

 

 

 

 

普段、何気なく見ている景色や造形物も実はとても珍しい物だったり、価値のある物だったりするかもしれませんね。

皆さんの周りにもそんな物があるかも?

 

調理部長 小田