株式会社権太呂食品

権太呂ブログ

権太呂ファーム 蕎麦の収穫

■毎週日曜更新 権太呂スタッフの「旬な京都便り」

2011.11.13

 

本日は、中西が「権太呂ファーム」の蕎麦の収穫の様子をご報告いたします。

まずは、ビフォーアフターから
下の写真は、1か月前の様子です。



そして、次にご紹介するのが、「野の花を摘む少女」ではなく、
そばの実を収穫する権太呂店舗のスタッフです。



台風の大雨で(この辺りも激しい雨が降りました)蕎麦の種が流され、
元畑のあったところや水の流れる方向などに蕎麦が実をつけていました。
そこで、蕎麦の実を手作業で収穫することになったのでした。



本来ならば、下の写真の畑のように育ち、刈り取ることができるはずでした。



ちゃんと畑に育っている蕎麦は、台風後に種まきしたものです。


ひと月前の看板の後ろは、まだ何も育っていませんでした。




ここに今、赤い蕎麦の花が咲いています。




清楚な白い蕎麦の花もいいのですが、赤い花もかわいいですね。




でもこの花見たことがあるような・・・
子供の頃、花が可愛いので触って棘で痛い思いをしたママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)」
に似ています。名前がインパクトがあり、子供心にショックを覚えたものでした。
調べてみると別名「トゲソバ(棘蕎麦)」とありますから、
似ていると思ったのは記憶違いではなさそうです。


手作業で集めた蕎麦の実を集め、ゴミを取り除き「唐箕(とうみ)」で選り分けます。



「唐箕(とうみ)」は、名前が表すように唐から伝わった民具で、ハンドルを回して風を起こし
重いもの、軽いものをより分けています。
遠くに飛ばなかったものは、しっかり中身が詰まっている「蕎麦の実」です。




最近ではあまり見ませんが、昔は「枕」といえば「そばがら枕」でした。
蕎麦の実を採った後の殻を使った枕で、吸汗性、放熱性に優れています。
自然のものですので、虫が発生することがあり、敬遠される一因になったようです。
でも殻さえ無駄にしない蕎麦は、やはり優れものだと思います。

この蕎麦の収穫に参加したお店のスタッフですが、
翌日から(個人差、時間差がありますが)筋肉痛でひぃひぃ言っていました。
この蕎麦はスタッフの汗と涙の結晶と言っても過言ではありません。
美味しいお蕎麦になりますように!